愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　参拾玖 ページ41

鬼狩Aside

これは一体どういう状況なのだろうか、、、

さっきまで私はいつも通り竈門達の特訓をしていた

その時、任命を終えた匠が屋敷に帰ってきて私に土下座しているのだ

『た、匠？どうしたの？』

「師範！俺は桜見にケンカを売ってしまいました！！！」

大声で匠は土下座しながら言った

「あいつを見ると憤りがたまらなくなって、、、

柱の前で胸倉をつかんでしまいました、、、」

私は笑った

匠は自分のせいで私が責められやしないかと心配しているようだったが

私は匠がガツンと桜見に言ってくれたことがうれしかった

匠にこれからのことを聞くと

匠は単独任務のみを遂行するようだ

「誤解が解けたら、、、また、師範は柱になりませんか？」

私はきっぱりと首を振った

『いや、もう過ぎたことだし、匠ならいい柱になれるよ』

竈門達はちらちらとこちらのやり取りを見ていた

「でも！師範は、、、師範のほうが、俺よりずっと強い、、、」

『そんなことないって』

笑いながらくしゃくしゃと匠の頭を撫でると、照れくさそうに竈門達のところへ行ってしまった

ふと、人の気配を戸口から感じ、玄関に向かった

今日は訪問客が多いな

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