嘘だらけの月柱

月柱 ページ2

Aside

『月の呼吸 壱ノ型 月斬り』

鬼が間合いに入った瞬間、素早く刀を引き抜き頸を切り落とす

「グァ、、、！！！」

『雑魚が』

血濡れた日輪刀を振るい、鞘にしまう

『む、、、汚れた、、、』

ぱっぱっと土汚れをはらい、下山を始める

その時上から鎹鴉がやってきた

冥「カァー！カァー！A、今スグ戻レー！今スグ戻レー！」

『ありがとう、冥』

冥は山の向こうへと飛んでいった

本部には戻りたくない

楽しくもない

鬼を狩ることだけが俺の任務だった

遅く、重い足で本部まで戻ると、嫌悪が見えた

どす黒い気の詰まるような空気だ

『月柱、望月A。ただいま戻りました』

ああ、嫌だな

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