あなたの本当の優しさ【時透無一郎】【鬼滅の刃】

第捌話　ただの任務 ページ9

無一郎side

女将さん「それでは、ご予約は一部屋になります。よろしいですか？」

無一郎「あ、いや...。ですが、本当はそういう関係ではありません。任務のためでして...。」

女将さん「...！そうでしたか。申し訳ありませんが、あいにく一部屋しか空いてないのです...。」

A『あの！ふ、布団は...？2つありますか？』

女将さん「布団も、申し訳ありませんが、その部屋には1つしか用意しておらず...。」

A『そ、そうですか...。』

無一郎「A、それでも大丈夫？」

A『無一郎さんが大丈夫なら、仕方ありません。私は大丈夫です。』

無一郎「...なら、お願いします。」

女将さん「申し訳ありません...。その代わり、その部屋は露天風呂付客室となっておりますので...。それでは、ごゆっくり。」

A『露天風呂付客室だなんて...良かったですね！やっぱりあまね様はそれが狙いだったのですよ！』

無一郎「うん。」

こうして僕たちは部屋に着いた。その部屋はすごく立派で本当に広かった。

A『うわぁぁぁ！なんて広いんでしょう！それに露天風呂が本当に！素晴らしい景色ですし...！』

無一郎「本当。広いね。でも、僕たちは任務だからね？昼間はこうしていられるけど、夜になったら外に行ってそこからが本番だよ。」

A『そ、そうでしたね。とりあえず、今は...3:30。微妙な時間ですね。』

無一郎「じゃあ、予定を立てよう。」

こうして僕たちは予定を決めた。まず、4:30に夕飯を食べ、6:00までにお風呂に入り、身支度を整える。それから外に出て、夜道を散歩する恋仲のふりをする、ということになった。

無一郎「こんな感じでいいかな？」

A『はい！お願いします。』


そして、あっという間に6:00になり、僕たちは出発することになった。

無一郎「少し人気のない場所に行こう。そんなところに鬼は出る。」

A『そうですね。私もそう思います。』

そして、僕たちはしばらく鬼殺隊のことや、蝶屋敷のことなどについて話した。

A『それで、姉さんが...！無一郎さん...。』

無一郎「うん、鬼の気配がする。きっと近くにいる。」

A『...どうします？とりあえず、私たちが恋仲の雰囲気を出した方が...。』

無一郎「僕もそう思う。」

A『...て、手でも繋ぎませんか？』

Aは僕にそう言った。僕はうん、とつぶやいて、Aの手を握った。

A(こ、これは任務！無一郎さんは何も思ってない！)『無一郎さん。』

第玖話　この鬼はまだ→←第漆話　合同任務へ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す