あなたの本当の優しさ【時透無一郎】【鬼滅の刃】

第拾伍話　想いを込めた簪 ページ16

無一郎side

そう言ってAが手にしたのは、濃いめの青色の宝石と真珠と青紫色の蝶、そして淡い紫色の藤の花のような飾りが垂れている簪だった。

A『って、私の意見を聞いてどうするのですか？』

無一郎「いや、Aがそう言うなら僕はこれに決めたよ。」

A『そうですか？...きっと喜ぶと思います。』

無一郎「そうだね。ありがとう。」

その後僕たちはお昼を食べたりした。3時間くらい経って、帰ることにした。

A『今日はごちそうさまでした。楽しかったです。頑張ってくださいね。では。』

無一郎「...A！」

A『はい...？』

無一郎「これ、受け取ってくれるかな。」

A『これって...さっきの簪でしょう。何を言っているんですか？』

無一郎「...想い人にあげる簪をAにあげたい。」

A『それって...』

無一郎「僕は...受け取って欲しい...。」

A『無一郎さん...！そんなの、私...。』

無一郎「Aと合同任務に行った時、すごく胸がドキドキした。でも、最近Aが僕のことを避けている時、すごく悲しかった。」

A『無一郎さん...！私、避けてなんていません！ただ...その、どう接していいか分からなくて...。』

無一郎「どうして？」

A『その...せ、接吻もしてしまったし...。恥ずかしいじゃないですか！』

無一郎「任務で接吻したのも、Aだからしたんだよ。」

A『もう、私...。』

無一郎「A、僕は君のその優しい笑顔、君の鬼への哀れみ、姉思いなところ、君の全てが好き。...僕と恋仲になってくれる？」

A『無一郎さんっ...！...こんな私ですが、よろしくお願いしますっ...！』

無一郎「こちらこそよろしく。」ﾆｺ

A『無一郎さんが笑うところ、初めて見ました。可愛いです！』

無一郎「A...。煽ってるの？」

A『い、いえ！あ、それより、この簪つけてもらえませんか？』

無一郎「ふふ、いいよ。

はい。つけられたよ」

A『わぁ！嬉しいです。ありがとうございます！』

Aはきゃっきゃきゃっきゃと声を出して喜んでいた。そんなAが愛おしくてたまらない。

A『無一郎さん！』

Aは僕に抱きついてきた。僕は抱き締め返した。

A『ふふ、無一郎さん、暖かくて心地いいです。』

無一郎「そう？...Aが心地いいなら、良かった。」

僕はAを話した時に頬に接吻した。

A『もう、無一郎さん...！またそんなこと！』

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