あなたの本当の優しさ【時透無一郎】【鬼滅の刃】

第拾参話　会えない日々に ページ14

無一郎side

あの任務から3ヶ月が経った。...そういえば、あれからあまりAに会っていない。前会ったのは、僕が不注意で怪我をして、蝶屋敷にお世話になった時、すれ違って挨拶を交わした時くらいだろうか...。あの任務から避けられているような気がする＿。蝶屋敷であった時だって。

無一郎「あ、A。」

A『無一郎さんっ...。こ、こんにちは。あの...し、失礼しますっ！』

無一郎「あ、うん。」

完全に避けられているような気がしてきた。忙しかったからかな。でも、任務の帰り道だって前日より口数が少なかった...。僕って何かしたかな？心当たりがない。よし、ここはお嫁さんが3人いて、そういう話に強そうな宇髄さんに相談しよう。

無一郎「あ、宇髄さん。」

宇髄「時透か。派手にどうした〜？お前から話しかけてくるなんて珍しいな！オイ。」

無一郎「実は宇髄さんが詳しそうな相談で。」

宇髄「まさか...恋愛か！」

無一郎「はい。」

宇髄「時透にそんな相手はいるわk...お！？本当に恋愛なのか！」

無一郎「...僕ってそんなふうに思われているんですか？」

宇髄「そうだな！若いしな。派手に頑張れよ！...で、相手は？」

無一郎「...Aです。カナエさんのとこの継子の。」

宇髄「Aか！俺も蝶屋敷に世話になった時に1度消毒してもらったことあるが、あいつは派手にいいやつだな！オマケに顔もいいしな。」

無一郎「宇髄さん...。」

宇髄「おっと、派手に嫉妬だな！でもな、俺には嫁が3人いるから安心しろ！取ったりもしないし、相談にも乗ってやる！」

無一郎「ありがとうございます。」

宇髄「んで、どこまで行ったんだ？」

無一郎「どこまで...。」

宇髄「手とか繋いだのか？抱きあったか？接吻は？...夜を過ごしたことは？」

無一郎「全部ありますけど...。」

宇髄「派手にそんな所まで行ったなら俺の出番はねえじゃねぇか！」

無一郎「...前に合同任務に行った時に恋仲役だったので、鬼を油断させるために。」

宇髄「おいおい。なら結局まだまだ行ってねぇじゃねぇか！夜を過ごすの意味が違うな！とりあえず、外出にでも誘ったらどうだ？」

無一郎「誘い方が...」

宇髄「そうだな...。女の人への贈り物を選んでもらいたいと言って、Aの好きなものを買う、そして、最後にそれをAへ派手にあげるってのはどうだ？」

無一郎「いいですね。ありがとうございます。早速蝶屋敷に行ってきます。」

宇髄「おう！派手に頑張れよ！」

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