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2話 ページ3

空白Side


炭「よしっ!このぐらいでいいかな。A、
  重くないか?」


『…大丈夫。』


私の兄、炭治郎は働き者だ。
弱音を少しも履かず、私達兄弟を養うために
四六時中働いている。
そんな兄さんの力になりたくて私は、手伝いを
している。


炭「母ちゃんに声かけてから行こう。」


『…うん。』


そう言って兄さんは私の二倍はあろう荷物の
入った籠を軽々持ち、母さんのところへ走っていった。


母「炭治郎、A。」


母さんに呼ばれ、兄さんと私は母さんのもとへ行く。


母「全く、顔が真っ黒じゃないの。」


母さんは煤で汚れていた私達の顔を手ぬぐいで丁寧に拭う。その優しい手付きに私は思わず
目を瞑った。


母「雪が降って危ないから行かなくてもいいんだよ?」


炭「正月になったらみんなに腹いっぱい食べさせてやりたいし少しでも炭を売ってくるよ。」


『…うん。』


母「…ありがとう。」


その時


茂「兄ちゃん達今日も町に行くの?」


花「私もいく!」


私の兄弟である花子と茂が懇願するような目で
見てきたが、


母「だめよ。二人みたいに早く歩けないでしょう。」


母が二人を咎めた。


母「今日は荷車を引いて行かないから乗せてもらって休んだりできないのよ。」


『……竹雄。できる範囲でいいから少し木を切っといてくれ。お願いできる?』


私がそう言うと同じく家族である竹雄は


竹「そりゃあやるけどさぁ……一緒にやると
  思ってたのにさぁ…。」


少し拗ねたようにそう言った。


茂「早く帰ってきてね。」


花「行ってらっしゃーい。」


私と兄さんは家族に見送られ、山の麓にある町へ向かおうとした。
山を下る道の前には六太を寝かしつけている禰豆子がいた。


禰「行ってらっしゃい。」


これが家族との最後の会話になるなんて、私も兄さんも思っていなかっただろう。

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soramamek0427(プロフ) - 氷柱さん» ありがとうございます!ちょびちょび更新になりますがよろしくお願いします! (2020年5月21日 15時) (レス) id: 28d40b760e (このIDを非表示/違反報告)
氷柱 - 更新停止中ですが、頑張って下さいー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd22a3d64d (このIDを非表示/違反報告)
soramamek0427(プロフ) - 夢女子ターニャさん» ご指摘ありがとうございます。修正させていただきます。 (2020年4月6日 6時) (レス) id: 28d40b760e (このIDを非表示/違反報告)
夢女子ターニャ(プロフ) - 面白いのでみさせてもらってます。すみません、設定の補足のところで双子の妹ならねず子の姉ではないでしょうか? (2020年4月6日 2時) (レス) id: 8eb6e392dd (このIDを非表示/違反報告)
soramamek0427(プロフ) - ミユキエンジェルさん» ありがとうございます!!神(自称)です! (2020年3月22日 14時) (レス) id: 28d40b760e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらまめ | 作成日時:2019年9月15日 19時

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