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ライブ終了後、スタッフさんたちとの会話もそこそこに、俺は2階へと向かった。
扉を開ければ、もう誰もいないステージを熱のこもった目で見つめるAちゃんがいて。その姿に、なぜか胸が痛くなった。
「Aちゃん」
「！」
俺に気づいたAちゃんは、スマホの画面を押しつけてきた。「ちょ、待って待って！？w」と笑いながら、その文字を読む。
そこには、いかにこのライブが最高だったかが大雑把に書かれていた。『次々湧き出てくる感想に、手が追いつかなくて』と文章の途中で書かれている。
……いつもあんなに事細かに書く彼女が、手が追いつかないほど、俺らのライブに夢中になってくれたんだと。いろんなことを感じてくれたんだと。
これは、そう自惚れていいんだろうか。
「……Aちゃん」
もうこれ、今言わなかったら、いつ言うんだよ。
「……？」
「俺、初めて見たときから、Aちゃんのこと好きでした。
初めてだった。一目惚れしたの」
Aちゃんが目を見開く。
俺は我ながらクサい台詞を吐いた。
「俺と、付き合ってください。
俺が、Aちゃんの声になるから」
……やばい、駄目だ。じわじわくる恥ずかしさにいっそ消えてしまいたい。
そう思いながらゆっくりと顔をあげると、Aちゃんはぼろぼろと涙を流していた。
「えっ、そんな嫌だった……？？」
聞けばふるふると首を横に振る。涙で画面が見づらかったようで、彼女は打つのを諦め、口パクで言った。
『わたしも』と。
そうしてニコリと微笑んだAちゃんは、今まで見てきたどんな女よりも綺麗だった。
「……絶対幸せにする。
声が出るようになるまで。なってからも」
Aちゃんが頷く。
今だけは、俺らの間に言葉はいらなかった。
……え？封筒の中身？
ああ、言ってなかったっけ？凄えよなぁ、俺ら。
手紙だったんだけどさ、書かれてたの。『好きでした』って。
考えてることも言おうと思ったタイミングもほとんど一緒だったってこと。最高だろ？
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RiA(プロフ) - さささ。さん» わあぁありがとうございます〜！そう言っていただけると励みになります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます〜！切ないお話も明るいお話もとても素敵です！ これからも楽しみにしてます！ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
RiA(プロフ) - りさん» こちらこそありがとうございます〜！ワガママなんてとんでもない！こちらこそ推しとか言いながら本数少なくて申し訳ないです… とりあえず次のお話はともやんで書かせていただきますね！ (2019年4月6日 21時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
り - コメント失礼します…すごく好きなお話ばっかりで何度も読み返してしまう…！！ともやん推しなのに推し以外のお話もとっても素敵できゅんきゅんします。ありがとうございます…ともやんとのお話がもっと読みたいなぁだなんてワガママでしょうか…？ (2019年4月6日 0時) (レス) id: 88a87d53f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RiA | 作成日時：2019年3月12日 18時
