バレる？バレない？バレてる？ - 千葉 ページ15
「……ぅん？」
「あ、起きちゃった？」
「まーくん……？！え、ちょっと何して」
慌てた私がそう言うと、まーくんはシーと指を立てた。よく聞くと、隣の部屋から笑い声が聞こえてくる。この声はこやさん、ともやさん、にっちさんだ。
それに気づいた私はさっきよりも小声で聞いた。
「え、と……どういう状況？」
「覚えてない？Aお酒飲みすぎて潰れちゃったんだよ。……まあ、その後俺も潰れたっぽいけど」
「……あ」
そうだ。思い出した。ちょっと抜けてるまーくんが、私とのデート(という名の晩ご飯)と夕闇さんとのご飯の予定を被らせちゃって、一緒に飲むことになったんだ。
これは後から知った話だけど、まーくんは夕闇の4人の中で一番お酒が弱いらしい。私はそんなまーくんよりも弱いがために、飲み始め早々に酔い潰れたというわけだ。
「それで多分こやさんたちがここまで俺たちを運んでくれたってわけ。だからさっきまで俺もAの隣で寝てたんだよ」
「そこまではわかった。で、なんでそこから私に手を出そうと思ったのこの状況で！」
「いや、寝てるA見てたら我慢できなくなっちゃって……」
「だから大臣なんて言われるんだよ？わかって……！」
と、説教モードに入りかけていた私の言葉を遮るように、まーくんがキスをしてきた。私もまだ酔いが冷めきっていないのか、いつもなら押し返すのに力が入らない。それどころか、キスに応じちゃってない？
「っは……」
「……ばか。バレたらどうするの」
「バレないよ。こやさんたちも酔ってるはずだし。
それに……続きしたくない？」
「…………」
「嫌だ」と言えば嘘になる。けど「したい」とは言えなかった。
そんな私の小さな抵抗を崩し去るように、まーくんが続ける。
「……声、抑えてて」
そう言われたら、もう頷くことしかできなくて。
ああ、どうか3人にバレませんように。
そう願いながら、私は枕に顔を埋めた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RiA(プロフ) - さささ。さん» わあぁありがとうございます〜！そう言っていただけると励みになります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます〜！切ないお話も明るいお話もとても素敵です！ これからも楽しみにしてます！ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
RiA(プロフ) - りさん» こちらこそありがとうございます〜！ワガママなんてとんでもない！こちらこそ推しとか言いながら本数少なくて申し訳ないです… とりあえず次のお話はともやんで書かせていただきますね！ (2019年4月6日 21時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
り - コメント失礼します…すごく好きなお話ばっかりで何度も読み返してしまう…！！ともやん推しなのに推し以外のお話もとっても素敵できゅんきゅんします。ありがとうございます…ともやんとのお話がもっと読みたいなぁだなんてワガママでしょうか…？ (2019年4月6日 0時) (レス) id: 88a87d53f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RiA | 作成日時：2019年3月12日 18時
