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好きって言って! - ともやん ページ12

「ねえ」

「何?」

「……たまにはさ、『好き』って言ってよ」

「は?」


付き合ってもう数ヶ月。クールでイケメンな彼から「好き」というワードを聞くことはなくなった。
頭ではわかっている。ともやはそういうの口にするタイプじゃないし、多分こんな風に強要されるのも嫌いだと。
けど、どうしても私は譲れなかった。だってもうしばらく聞いてない!


「お願い!1回でいいから!」

「何、なに急にw」

「久し振りに言われたいの!
ともやから!『好き』って!」

「俺そんなに言ってないっけ」

「言ってない。言ってくれない」

「マジか。ごめん」

「いや……私こそ、こういうのともや嫌いだろうなとは思ってた、んだけど……?」


私がそう言い終わらないうちに、ともやは持っていた携帯を置き、肩をそっと押して私を床に寝転がらせた。自動的に、ともやが上に覆い被さるような形になる。あれ?これっていわゆる「床ドン」?


「……多分さ、Aが思ってる以上に、俺お前のこと好きだよ」

「へ?」

「けどさ、その……あーもうw
恥ずかしいんだよ!直接こんなこと言うの!」

「……照れてる?」

「うるせえよw」


小声の質問はビンゴだったらしい。照れを隠すように、彼は私にキスを落とした。唇にだけでは飽き足らなかったのか、頬や髪、指先や鎖骨にも口づけていく。首にあたるともやの髪がくすぐったい。


「ん、ふふっ」

「……何笑ってんの」

「ちが、んっ、くすぐったいんだってw」

「…………」

「ん?何、っうわ!?ちょっと!?」

「暴れんな暴れんな」

「無理むりムリ怖い怖い怖い!!!」


何がともやのポイントに触れたのか、突然抱き上げられたかと思えば、一直線に寝室へ。ドサリとベッドに下ろされ、まるで何事もなかったかのようにキスの続きを始めた。ただしさっきと違って、片手は服の中に侵入しようとしている。


「え、ちょ、する感じ……?」

「いや?」

「ではない、けど」

「じゃあいいじゃん。抱かせて」


「好き」は照れ臭いのに「抱かせて」は言えるんかい、と思いながら、私はともやに身を任せた。
ちなみに最初に言ったことは覚えていたようで。最中に「好きだよ」だの「俺から離れんな」だの言われたのは……また別の話。

午前3時、千葉宅にて - 小柳→←作者より


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RiA(プロフ) - さささ。さん» わあぁありがとうございます〜!そう言っていただけると励みになります! (2019年4月10日 22時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます〜!切ないお話も明るいお話もとても素敵です! これからも楽しみにしてます! (2019年4月10日 22時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
RiA(プロフ) - りさん» こちらこそありがとうございます〜!ワガママなんてとんでもない!こちらこそ推しとか言いながら本数少なくて申し訳ないです… とりあえず次のお話はともやんで書かせていただきますね! (2019年4月6日 21時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します…すごく好きなお話ばっかりで何度も読み返してしまう…!!ともやん推しなのに推し以外のお話もとっても素敵できゅんきゅんします。ありがとうございます…ともやんとのお話がもっと読みたいなぁだなんてワガママでしょうか…? (2019年4月6日 0時) (レス) id: 88a87d53f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RiA | 作成日時:2019年3月12日 18時

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