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り「前から気になってたんだけどさ、夕闇とAってどうやって出会ったの?」
「あーそれねえ…… 笑」
千「俺あんまり覚えてないんだよなぁ〜w」
て「えぇなんで!?w
一番忘れたらあかんやつやんww」
小「ベロベロに酔ってたんだよこいつww」
「もう第一印象最悪よ 笑 千葉ちゃんだけ」
と「俺らがこいつ(千葉)介抱してるときに会ったんだよ」
に「うわー懐かしいね。もう1年も前?」
「早いねー時の流れって」
そう言って、彼女はスッと立ち上がり、堤防の端へと向かった。
肩から裾にかけて、白から青のグラデーションがかかった海色のワンピースが、歩くたび、ゆらりゆらりと波のように揺れる。
Aは端にたどり着くと、くるりと振り返って言った。
「ね、写真撮ってよ。最高にインスタ映えするやつ。
第一回、誰が一番私のこと綺麗に撮れるか選手権!1位の人には晩ご飯決める権利ね」
小「よっしゃ乗った」
とし「やるしかねえやん」
皆文句の1つも言わず、それどころかやる気を見せながら自分のスマホを取り出す。
と、ちょうどそのとき、水平線を覆っていた雲の切れ間から、夕陽が一筋彼らの元へ射し込んだ。
Aが首だけ後ろに向ける。誰かがぽつりと呟いた。
「……綺麗」
きっと、その場にいた誰もがそう思っただろう。
光を浴びて彼女の髪は蜂蜜色にきらめき、ワンピースの柄も相まって、そのまま海に溶け込んでいきそうで。
皆の視線に気づいたAが、彼らにニコリと笑いかける。写真を撮るなら間違いなく今だっただろう。しかし、彼女に見惚れていた彼らに、そんな高度なことはできなかった。
〜オマケ〜
「流石りょうくん。よく撮ってたね!」
り「撮るなら今しかない!と思ってw」
小「あんな綺麗なお前見て、写真なんか構える暇あるかぁ!!」
虫「ちょっと酔いすぎてやばいこと言ってる人いるよ」
「あ、大丈夫。知ってるから」
て「知ってるって……w
なんかさ、夕闇の恋愛事情ってめっちゃ面白くない?w」
「ね〜 笑」
て「そんな他人事みたいにw」
「……いつか、答えなきゃいけないのかなぁ」
て「ん?何か言った?」
「ううん。何でも」
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RiA(プロフ) - ゆきみふさん» 急にコメント送りたくなって下さってありがとうございます…!(?)そう言っていただけると嬉しいです!これからも見ていただければ幸いです。 (2019年6月30日 12時) (レス) id: 0d8cb9afc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみふ(プロフ) - RiAさんのお話大好きです。これからも頑張ってください。(急にコメント送りたくなったマンです。) (2019年6月30日 8時) (レス) id: ab6e6f8434 (このIDを非表示/違反報告)
RiA(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます!「その声が響くまで」はちょっと読みにくくなったかな…?と不安だったので、そう言っていただけて嬉しいです!この先も見ていただければ幸いです。 (2019年5月10日 7時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - 前作から一気に続編まで読んでしまいました!前作の「その声が響くまで」が大好きです!推しが千葉ちゃんですが、やっぱり箱推しです!全話いい話すぎて語彙力を失います!笑 更新楽しみにしてます! (2019年5月10日 0時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RiA | 作成日時:2019年5月7日 0時