44 ページ16
赤城SIDE
大学内で遠くから相川たち三人が歩いてくる。
貴「赤城くんおはよー」
そういって俺に手を振ってくれる相川。
笑顔で手を振ってくる可愛いなぁ
と思った矢先地面にあった石につまずきこける
夏「A大丈夫！？」
貴「・・・痛い」
よくみると膝から血が出ている。
俺は相川の腕をつかみベンチまで連れて行った。
貴「どうしたの？」
赤「血が出てるから」
俺はそう言って軽く濡らしたハンカチで傷口を洗う
貴「痛っ」
赤「しみると思うけど我慢して」
軽くふき終わると俺はばんそうこうを貼る
貴「ありがとう、赤城くん！」
この笑顔がまぶしすぎるんだよな
僕が君に恋に落ちた時と一緒だ
赤「じゃあ、俺はこれで」
そう言って歩き出そうとする俺の手を今度は相川が掴む。
貴「私まだ赤城くんに話してなかったよね
その、私ね
前言ってた人とお付き合いすることになったの」
一瞬時間が止まった。
え？
好きな人の恋を俺は笑顔で祝えるのか
無理かもしれない
けど祝いたい
好きな人の幸せは俺の幸せだから
赤「おめでとう、よかったな」
俺は笑顔をつくって相川を祝う。
今の俺は笑えてるだろうか・・・
夏「前話聞いたけどすごいラブラブなんだよー！！」
結「彼氏女の子の好みとかよくわかってる感じでいい人だよね」
ふたりは俺をからかってるんだろう
赤「相川さ、そいつのどこが好きなの？」
貴「優しいところはもちろんなんだけど
普段はすごくかっこいいんだけどたまに見せる緩んだ感じっていうのかな？ギャップがすごくて可愛い一面をみれた時にキュンってなるの」
少し恥ずかしそうに話す相川。
こんな姿初めて見た。
きっとそいつはこういう表情も俺より沢山見てきたんだろう
まぁ振られた男ができることはなんもねぇな
ただ応援しよう
でもそいつがもし相川を泣かせたら
俺が全力で殴ってやる
貴「最近はちょっと気になってることがあってね
私とその彼氏が本当に釣り合ってるのかなって思うことがあって
もしかしたら恋人作りにくい仕事だから私で妥協してるんじゃないかなって考えたりすることもあるんだよね」
相川は弱々しく笑った。
結「A、そんな人じゃないと私は思うよ？
本当に好きなことは好きって表現する人だし嫌いなら嫌いって言うと思う。
気を使ってるとか思ったら逆に失礼だよ？」
貴「・・・そうだよね
ありがとう結衣」
俺はその人をよく知らないから何も言えないけど
相川には笑顔でいてほしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (1月26日 18時) (
レス) @page42 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
sara - めちゃめちゃ楽しみにしてます！ でも、無理だけはしないでくださいね! (2021年12月5日 18時) (レス) id: 63ec0a6d16 (このIDを非表示/違反報告)
寝野好子(プロフ) - saraさん» saraさん、呼んで下さりありがとうございます！！その言葉だけで頑張れます！！次回作もよろしくお願いします！！ (2021年12月4日 14時) (レス) id: 754316c313 (このIDを非表示/違反報告)
sara - 完結おめでとうございます！忙しくて読むのが遅くなってしまいました・・・。すみません・・。とても楽しみにしていた作品なので終わってしまうのは寂しいですが、次回作も楽しみにしています！夜遅くに失礼しました。 (2021年12月2日 23時) (レス) id: 63ec0a6d16 (このIDを非表示/違反報告)
寝野好子(プロフ) - ぱららさん» ぱららさんありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです♡もし良ければ次回作もよろしくお願いします！ (2021年11月4日 9時) (レス) id: e874d7bd5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：寝野好子 | 作成日時：2021年9月11日 23時
