なにわ女子がおりまして 【16】

生きる意味 ページ4

恭 ｢はいタオルと、着替え｣



A ｢あ、ありがと、、｣






めっちゃテキパキしてるやん









A ｢はぁ、、｣






キュッと蛇口をひねるとお湯が出てくる



A ｢暖かいな、、、｣







さっきまで冷えてた体が一気に温まるのがわかる

それでも冷えきった心までは温めてはくれないみたい









A ｢おっ、、な、なにしてるん、、｣






着替えてシャワー室から出ると恭平が立ってた









恭 ｢誰か間違えて入ったら大変やろ｣




A ｢あ、そういう事ですか、、｣







恭 ｢なぁ、あんな所で何してたん｣








そそくさと恭平の隣を横切ろうとした時そう問いかけられた







A ｢べ、別に、、お腹痛かっただけ、、｣



恭 ｢じゃあなんで濡れてたん｣





A ｢あ、汗やって、、冷や汗、、｣







A ｢とにかく！なんもないから、、｣








恭平にはバレてる。急いでその場から逃げようと思った







パシッ！！





恭 ｢逃げんなや｣






A ｢(ビクッ)｣





正直驚いた


死にたいって、いなくなったほうが楽だって思ってた、生きることから逃げようと思ってた自分に言われたみたいで心臓がドキッとした







A ｢別に逃げてなんか、、｣









恭平の手を振り払おうと腕を上にあげた瞬間

服の袖がはらりと肘ら辺まで下がる







顕になる傷跡






A ｢っ、、、｣









急いで隠そうと思って手を振りほどこうとするけど
恭平の力に勝てるわけなんてない









恭 ｢お前、、｣









手首を握る力が強くて少し痛い

怒ってる。冷たい顔からヒシヒシと伝わってくる








A ｢ごめ、、｣ 恭 ｢なんで、、なんでこんなことしたん、、、｣









A ｢、、、言ったところで恭平にはわからんよ｣








恭 ｢なんでそんなこと言うん、、、Aっていっつもそうよな、、1人で抱え込んで俺らが手差し伸べても全然頼ってくれん！！｣






恭 ｢そんなに俺ら頼りない、、、？｣

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