【小説】能力者の通う学園【募集企画】 (ページ6)

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第６話「教室、クラスメイト」わいんれっどページ6

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　カラリ、と音を立てて教室の引き戸を開けると、もう２人の生徒が教室にいた。一人は席に座り、もう一人は机に突っ伏して寝ている。見た目は鋼と同じ高校生か。色々な意味で“早い”な。

「……どうも」

　鋼が俺の後ろから声を掛ける。すると、突っ伏していた方の生徒が起き上がり、鋼の元へ駆けてきた。遠目では高校生かと思ったが、俺と同じぐらいか一つ下くらいの様だ。

「ヤッホー！ボクは影宮醂！ところで、キミ達の名前は？」
「猫田鋼。……よろしくね」
「相馬雪彦。２人はここの生徒か。これから宜しく頼む」

　影宮は俺達の名前を聞くとにっこりと笑い、何やら嬉しそうにしていた。
　席に着いていた方の生徒は花開院彪我、と言うらしい。歳は俺の見立て通り17歳で、高校生とのことだった。鋼の一つ年上だったな。
　その後は４人で他の生徒が教室に来るまで談笑した。好きな物は何かだとか、何が得意だとか、何でもない話で時間を潰した。久し振りに鋼以外の年下と話したので何を話せば良いのか分からなかったが、２人ともよく話してくれ、とても助かった。
　話題が一通り尽きると、今度は能力の話へと変わった。彪我が俺と鋼に目を向ける。

「なあ、この学園に居るってことは、２人も何かしらの能力があるんだろ？是非教えてくれないか？」
「そうだな……」

　俺の能力は、と言いかけたその瞬間。背後に合った教室の引き戸ががらりという音を立てて開き、新しく人が入ってきた。