【小説】能力者の通う学園【募集企画】 (ページ19)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:12,625 hit

第19話「気になるあの子」エリーページ19

醂視点

あれからしばらくして、また戸が開く。

醂「！」
入ってきた子は、どこか気分が悪そうだった。

そして、すぐに出ていきそうだったから、声をかけた。

醂「どこか行くの？もうすぐ始まるよ」

が、「時間までに戻る」言われる。....時間内に戻ってくれればいいケドねぇ。

そして、その子が来る前にも色々な子が来た。
上品な子、呆然と外を眺めている子、真面目な子、入り口で待ち構えて怒られた子....

そして、

ボクが初めて気になった子。

その子は目付きが悪く、一見人間嫌いに見える。
だけど、ボクにはわかる。

本当は、優しくて、友達思いで...色々あっていい人。ってことが。

そして、詩織はその子が好きっぽい。

.......知りたい。
声をかけたい。
知り合いになりたい。
仲良くなりたい。
友達になりたい。
助け合いたい。
親友になりたい。
家に行きたい。
いつ、どこで、何をしているのか知りたい。
いつまでも一緒にいたい。

『ずっと一緒にいたい』そんな気持ちが、ゆっくりと殺意、猟奇的なキモチに変わる。

ずっと一緒にいるには、閉じ込めればいい？
ずっと一緒にいるには、殺したほうがいい？
ずっと一緒にいるには、食べちゃった方がいい？
ずっと一緒にいるには、解剖して肌身離さず持ち歩けばいい？
ずっと一緒にいるには、鎖とかで繋いじゃっていい？
ずっと一緒にいるには＿＿＿＿＿＿

いや、もう止めよう。

たとえずっと一緒にいたいと思っても、まずは仲良くならないと。

声をかけないと。

そこからじゃないと、始まらない。