無気力少女とゆーすけくん。 (ページ44)

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「お待たせしました。パンケーキ焼けたよ。あとオレンジジュースとミルクティーね」

そう言った海さんは私の前にキャラメルバナナのパンケーキを置いた。…すごい。パンケーキの上にはこれでもかというくらい生クリームが乗っており、バナナも綺麗に並んでいる。おいしそう。

正面にいる佑亮くんを見るとわーい！と喜んで手をパチパチ叩いた。やっていることが女子より女子っぽい。佑亮くんのイチゴチョコもおいしそうだなぁ。

それよりも自分のパンケーキ集中しなくては。早速いただきましょう。パンケーキと一緒についてきたキャラメルソースをかけて一口食べる。

見た目はちゃんと焼いてあるパンケーキなのにフワフワで口の中でとろける。いっぱい乗った生クリームとの相性もバッチリで何個でも食べられそう。バナナとキャラメルは王道だけどパンケーキも一緒に食べると絶品だった。

『おいしい…！』

「おっ！嬉しいな。よかったらテイクアウトできる物もあるからよかったら買っていってね」

ちゃっかり他の商品も宣伝して海さんは奥へと戻っていった。…パンケーキ美味しかったしテイクアウト商品買って損ないかもなぁ。レジの近くにある焼き菓子を眺めてもう一度パンケーキに手をつけた。うん、おいしい。

「よかった」

『え？』

「笑った顔、見れて」

進めていた手を止めて前にいる佑亮くんをみると、こっちを見て微笑んでいた。その表情にどきりと心臓がなった。

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