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なんとも今回は私のクラスの平均点がよかったらしい。それも学年1位！佑亮くんいたのにすごい。
そんなこんなで次呼ばれるのが私の番まできた。
前へ行くと先生がテスト用紙を渡してきた。
「Aはクラス1位だぞ」
『おぉ、ほんとですか』
「そして福田なんだけど、……赤点を大幅に回避できた」
『おぉ！』
「ありがとな」
思わず声を上げたけれど、クラスのみんなは様々に点数のことで騒いでいたから気にもしていなかった。
テストを受け取って席に戻る。
うん、97点。結構いい点数取れた。
ちょっとテンションが上がってニヤニヤしていると、クラス中から大きい声が上がった。
「え！これ本当に佑亮のテスト！？」
「えへへー、そーだよ！」
「…まじかよ。俺と同レベルだと思ってたのに」
「あの佑亮が…80点台取るなんて」
おぉ。80点台取ったんだ。すごい。
内心驚いた。
私でも60点ぐらいかな、と思っていたから。
よくもなく悪くもなく。
でもそれ以上の点数を叩き出すとは。
私が教えてここまでいい点数を取ってもらえるとは思っていなかったので、さっきよりニヤニヤが止まらなくなる。
佑亮くんがいる方向を向くと、輪の中にいた佑亮くんと目が合った。
それに気がついた佑亮くんは嬉しそうに笑って、わたしにピースサインをしていた。
私も思わず真似して佑亮くんにピースサインを出していた。
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作者名：たろたろ。 | 作成日時：2016年7月19日 19時
