無気力少女とゆーすけくん。 (ページ37)

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「やった！全問正解～」

『…最初はどうなるかと思ったよ』

枕草子読めないし、羅生門も読めないし…

ダメダメだった時に比べるとかなり点数もよくなった。

普段の国語の時間何してたんだか。

…あ、こいついつも寝てたな。

『これで大丈夫でしょう。明日のテストも』

「うん！Aちゃんのおかげだよ！ありがとう！」

机の上に散乱したプリントやら教科書をまとめながら佑亮くんは笑った。

それにつられて私もはいはい、と返事を返した。

…なんだかんだで佑亮くんとの勉強会は楽しかった。

私も暗記モノは佑亮くんに読ませると頭に入ってきたし、教えることで復習にもなる。

何より佑亮くんは諦めようとしなかった。
めんどくさがったりしないし、わかんないところがあったら素直に聞いてくる。

そのため教えてる身としてはすごくありがたかった。

頑張り屋なんだなぁ。

ニコニコしながら自分の荷物をまとめている佑亮くんをボーッと眺める。

それに気がついた佑亮くん。

愛嬌のあるキラキラ笑顔で、

「ん？どうしたの？」

なんて言うから。

これはモテるわ。と本当に思った。

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