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それからも続いた私への罵倒。
なんでこんなに女の人ってめんどくさいんだろう。
それに佑亮佑亮ってうるさい。
なに？福田佑亮の事好きなの？
それでなんで私に突っかかるわけ？
意味わからないんですけれど。
それに話しかけてくるのは私じゃなくて、福田佑亮なんですけれど。
八つ当たりですか？
自分には話しかけてきてくれないから、話しかけてもらっている私にいう意味なくない？
はぁ、本当に。
『だる』
無意識に出た声に一瞬静まった。
「今なんて言ったんだよ！？」
やってしまった、と思った時には遅かった。
憎い目で私を見る茶髪女子の中心人物は私に向かって手を振り上げた。
.
「なにしてるの〜？」
この場に合わないようなとぼけた声。
…この声、
私と茶髪女子を囲んでいたうちの1人が声を上げた。
「……ゆ、佑亮、君…」
茶髪女子は急に立ち上がってそちらを振り返った。
私からは女子の壁が出来ていて、なにが起こっているのかわからないけれど、入り口付近にいるのは福田佑亮なんだということは分かった。
「佑亮…。な、なんでここに」
「え？なんでって…先生が藤沢の事呼んでたから」
「あ、そうだったんだ…」
「うん！」
「あ、ありがとう。佑亮」
「いえいえ〜。」
「……」
「どうしたの？」
きょとん、とした福田佑亮のかおが思い浮かぶ。
茶髪女子も周りの女子達も、固まったかのように動かなくて、声も出さなくて。
何が起こっているのかわからなくて、一旦立ち上がった。
「せんせ、待ってたよ？」
「あ、うん。い、行くね？」
「うん！村岡ちゃんのとこだよ〜」
私が動いたことをきっかけに、女子達も動き出した。
福田佑亮は行ってらっしゃい！と笑顔で手を振って、女子達が全員出て行った後、ドアを閉めた。
…なんで福田佑亮がここにいるんだろうか。
呆然と立ち尽くす私に気がついてニカッと笑った後、福田佑亮が持っていたものを頭くらいの高さににかざした。
『あ、』
「おべんと、まだなんでしょ？」
『………』
「よかったら一緒に食べよ！」
福田佑亮の手にあったのは、私が机の上に置きっ放しにしてきたお弁当だった。
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作者名：たろたろ。 | 作成日時：2016年7月19日 19時
