5-5 ページ25
＊
「なんなの？佑亮に構われてるからって調子に乗んなよ、ブス！」
「アンタが1人でかわいそうだから話しかけてくれてるだけだからね？」
…なんでそれをこの子達が言ってるんだ？
福田佑亮の事なんでも知っているような口調で私に罵倒を浴びせてくる茶髪女子集団。
「てか佑亮が話しかけてくれてんのになにあの対応！まじありえないんですけどぉ」
「もっと人間としてのマナーぐらい守ったら？」
「むしろぉ、人間じゃないんじゃない？」
クスクスと笑い出す茶髪女子集団。
いったいなにが面白くて笑っているんだろう。
っていうか、なんでそれをこの人たちに言われなきゃいけないのかな。
福田佑亮が私の対応に怒ってそれを本人の口から言われるのは分かる。
でも第3者であるこの人たちに言われる筋合いは全くない。
「ちょっと、聞いてんの！？」
全く反応のない私が面白くなかったのか、茶髪女子の1人が私の肩を掴んで声を上げる。
『…話はそれで終わりました？』
「…は？」
『だから、もう話すことありませんか？それなら私早く帰りたいんですけれど』
なにも返ってこないので、ぽかんとした顔をしている茶髪女子集団の人の手を振り払って出口に向かった。
「…ふざけんじゃねぇよ！」
思いっきり腕を掴まれて後ろに引っ張られる。
そのまま体勢を立て直せずに後ろから転んだ。
『…っ、』
「何様な訳！？勝手に帰んじゃねぇよ！」
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たろたろ。 | 作成日時：2016年7月19日 19時
