無気力少女とゆーすけくん。 (ページ3)

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「おはよー！」

「めっちゃ混んでね？入り口」

「すごいよね！人がチリのようだね！」

「それ言うなら人がアリのようだじゃないっけ？」

「あれ？そうだっけ？」

…それいうならゴミでしょ。

チリでもアリでもないわ。

アホな会話を繰り広げている"ゆーすけ"と赤のストラップをつけている男子。

もう"ゆーすけ"は私のことを気にする様子もなく、赤い人との会話に夢中だった。

入り口も徐々に人も減ってきてまばらになってきたのでそろそろ見に行こうかなぁと考えていると、同じことを考えていたらしい隣の2人が見に行こう！と動き出した。

先こされたなぁ。

並んで歩くのもやだし、もう少し経ってから行こう。そう考えてその場に立ち止まる。

「あ！」

また出てきた大きな声。それに反応した友達。

くるりと振り返った黒髪男子は私と目線が合うとふわりと笑う。

「一緒のクラスだといいね！」

そしてそのまま友達と一緒に入り口へと歩いて行った。

…なんでそんなこと言うんだろう。

うちの学校は人数多いからクラスだって多いのに。

それに私なんて会話すらしてないのに。

そんな人に一緒のクラスだといいね、だなんて。

…変な人。

＊