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4-5 ページ19
＊
「A何クラス？」
『私はBだよ、Bクラス』
「あー、晃一いるクラスね」
『…晃一？』
「そ、うるせーやつ」
『ふーん』
私の反応で終わった会話。
その状態が続いて、わたしの耳には風の音と拓弥が漕ぐ自転車の音が聞こえていた。
これもいつも通りだ。
拓弥は必要以上に話そうとしないし、私も話さない。
無言の状態が続くなんて日常茶飯事だけれど、それでも気まずい状況にならないのは…一緒にいる時間が長いからだと思う。
お互いの事を分かり合えてるからなんじゃないかなと思う。
そんなことを考えながらボーッとしていると、拓弥が思い出したかのようにあ、と呟いた。
「そういや、最近なんか構われてるんだって？」
『え？』
「福田佑亮、とかいう奴に」
＊
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作者名：たろたろ。 | 作成日時：2016年7月19日 19時
