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「今日は何手伝えばいいの?」
『今日は鶏肉メインで取っていただきたい』
「おっけー、あとは?」
『あとはね……』
拓弥がこうやって私の戦争に参戦してくれるときは、作戦会議をしている。
拓弥はどこに行ってどの品を取ってきてもらうか。いつ合流するか…などなど。
拓弥は理解力があるからすぐに把握してその品を探してくれる。
それも必ず1つのミスもなく全ての品を取ってきてくれるし。
私だけだと何個か売り切れになることが多いけれど、拓弥がいれば百人力。
すごく頼りになる存在だ。
『……あ、お金あんまり持ってこなかった』
「お前バカだろ」
『たくちゃーん、1回戻ろ〜』
「いーよ、めんどい。俺出すし」
『んじゃ今日はたくちゃんの好きなもの作るね』
ぶっきらぼうだけどすごく優しい拓弥。
拓弥がクールだということにピンとこないのは、
「やったね」
いつも拓弥の笑顔を見ているからなんだろうな、と思う。
いつの間にかスーパーに着いていて、拓弥との作戦を実行に移すときがきた。
『それじゃ、よろしくね』
「りょかい」
拓弥に鶏肉を任せて私は卵。
お互いに頷いて列になっている入り口に向かった。
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作者名:たろたろ。 | 作成日時:2016年7月19日 19時