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学校を出て目的地まで歩く。
ちょっと遠いその道のりは同じ学校の人は全く通っていなかった。
それどころか裏通りを歩いているため人もまばらだった。
今日は確か鶏肉が安い日なんだよね。
鶏肉か…こりゃあかなり激戦になるな。
あと安いのは卵、もやし、キャベツに…
持っているスケジュール帳を開いてチラシを取り出す。
今日の所持金でどれぐらい買えるかな。
お金…多めに持って行こうかな。
一旦家戻るか…
結局家に戻ってからスーパーに行くことにした。
セールの時間に間に合わなくなりそうなので自然と足は急ぎ気味になる。
私が住んでいるアパートが見えた頃、そのアパートの前に誰かが立っていた。
「おせぇ」
少し着崩された制服。
小さい顔に大きな目。厚ぼったい唇。
そして特徴的なマッシュルームヘア。
『……拓弥?』
眉間にしわを寄せて立っていたのは草川拓弥だった。
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作者名:たろたろ。 | 作成日時:2016年7月19日 19時