Sing For You (ページ6)

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え？僕？

XI『僕？』

首をかしげながらそう聞くと
Aはブンブンと
首を縦に振った。

待って待って
僕は何もしてないぞ

思い当たることといえば、、、、

『ミニオッパなんで私を避けるの？』

ああ、やっぱり。

なんで避けるのって。

そんなのキスマークを見ちゃったからだよ

なんて言えるわけもなく
上手い言い訳はないのかと
脳みそをフル回転していた。

すると突然

『オッパは私が嫌いなの？』

真っ赤な目をしたAが
僕の目を見つめながらそんなことを言った。

僕がAを嫌い？

そんなことありえないよ？

XI『嫌いなわけなんてない』

僕がそういうと
Aは彼女にしては強い力で
僕の左手首をつかみ

『ならなんで？私を避けるの？
オッパがいない帰り道なんて嫌だ
オッパと話せないなんて嫌だ
オッパがいないと嫌だ』

一息でそう言い切った。

この前ルハンと帰ってたじゃん。

それに、これじゃあまるで
Aも僕が好、、、

『オッパは大切なお兄ちゃんだから
いつも近くに居て欲しい。』

思うくらい自由にさせてくれたらいいのに。

Aは僕の考えにかぶすように
優しい言葉でトドメをさした。

僕は所詮お兄ちゃん。

きっと僕がAを抱き寄せて
好きって言ったってAには届かない。

どう頑張ったって届かないんだ。

僕はAの涙を拭い
XI『大丈夫
これからは一緒に帰ろう』
と言った。

彼女は嬉しそうに微笑んだ。