☆ ページ7
潤「帰りたくねぇなー。」
2人で競い合って捕まえた小さなエビや魚が泳ぐバケツを覗き込みながら、
潤が、つまんなそうにそう呟く。
「明日何時の船？」
潤「4時。」
「明日もここ来んの？」
潤「明日は山の方に行く。」
「そっか。」
「「......。」」
一緒に覗き込んだバケツの中、潤が必死に捕まえた青い魚が、
ヒラヒラ舞うように泳いでる。
「......明日、見送り行こうかな。」
潤「来れんの？」
「自転車で行けるよ。」
潤「マジで、来いよ。」
「ふふ。うん。わかった。」
明日も会えるってことに、2人して、少し安心したんだと思う。
同時に立ち上がって、
どちらともなく寄せた手は、いつの間にか繋がれてて、
海の青さを映すような青い空に、雲が流れる様子を、
2人でじっと、見つめてた。
バケツを海の中にひっくり返して、
青い魚が海にかえるのを手を繋いだまま2人で見送ったら、
潤「もう、行かなきゃ。」
言いにくそうに、潤がそう口にする。
「....うん。」
砂浜の向こう、畳まれたパラソルの横に立って、潤のお母さんがこちらを見てる。
潤「すげぇ楽しかった。」
「うん。私も。」
潤「ありがとな。」
「うん。」
また来なよ。って言葉は飲み込んだ。
この小さな島は、家族旅行で何度も来るようなところじゃないって知ってるから。
潤「明日、見送り来いよ。」
「うん。明日行くね。」
自分がどんな顔してるのか、なんとなくわかった。
潤が淋しそうに笑うから。
きっと同じような顔してる。
繋いでない方の手で潤が、私の頭をぽんって優しく叩くと、
それが合図だったかのように、そっと繋いだ手が離れた。
潤「じゃーな。」
砂浜に向かって走る潤の背中を見送りながら、
なんとなく、海に取り残された気持ちになって、
友達の声が響く泳ぎ慣れた、大好きな海なのに、
物足りなさを感じた。
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まるこ(プロフ) - 潤々♪さん» 潤々♪さぁーん。こんばんは。なかなか2章を立ち上げられずムズムズしてますが、うまく書けずに停滞しておりますぅ。今月中立ち上げを目標に行きたいと思いますっ！！いつもありがとうございます(o^^o) (2016年10月20日 21時) (
レス) id: f527732f17 (このIDを非表示/違反報告)
潤々♪(プロフ) - まるこさん(^^)あちらにもこちらにもお返事ありがとうございます<(_ _)>タイミング良くコメント出来てたなら良かったです(*^^*)私的萌ツボを羅列したたけなんですけど…まるこさんの伝わって欲しいポイントと合ってたのなら嬉しいです♪第2章も楽しみにしてますね(^^) (2016年10月19日 16時) (レス) id: 16832a2e09 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 潤々♪さん» こんばんはっ！！あちらにもお返事書かせて頂きました！！愛を込めて！！ (2016年10月17日 18時) (レス) id: f527732f17 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 潤々♪さん» 潤々♪さぁーーーん！！いつもなんていいタイミングで現れて下さるんでしょ！！コメント嬉し過ぎます！！なかなか続き書けないんですが頑張れそうです！あちらにも近々お返事させて頂きますね^ - ^ (2016年10月16日 23時) (レス) id: f527732f17 (このIDを非表示/違反報告)
潤々♪(プロフ) - ε=ε=ε=┏(〃´Д`)┛まるこさ〜ん(汗)遅くなりましたぁ〜遅刻 遅刻…あちらにコメント送らせていただきました(*^^*)今回も素敵な2人をありがとうございました(^^) (2016年10月14日 18時) (レス) id: 16832a2e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ
| 作成日時：2016年8月14日 12時
