好きが20% ページ20
「撮っちゃう?」
「突発的だな、まふくんは。」
とか言いながら、結構ノリノリ。
ドッキリの内容は、普段怒らない僕がまふくんと怒ってたら……というもの。
演劇部なめんなよ。誰かが欠席した時、やってたんだよ。なんなら、評判良かったし。
20分後
「すまんー!」
よし、役者モードだよね。一旦目を閉じて深呼吸して、目を開ける。私と莉犬の力入れ。
ピリピリとした雰囲気を一瞬にして作る。
「坂田くん、今何時何分?」
「……え?」
「ちょ、こねこ?」
坂田くんにキレながら時間を聞き、坂田くんは普段しないドス黒い声をした僕に戸惑い、まふくんはそれをなだめる。
「君、何分遅れたかわかってる?」
ギロっと音が鳴るような目で坂田くんを睨む。
「えっと、30分。」
「そう、30分。天月くんたちに比べたら遅刻は少ないけどさ」
僕はゆっくり、立ち上がった。坂田くん、少し後ろへ後ずさる。
まふくんは笑いをこらえてます。
「俺が今、そんな時間取れないの知ってるだろ?」
「こねこ、今度【ぴーーー】とかある。」
おい、言っちゃったよ!?
この子!
まふくんにはピー音入れてもらお。
「そ、俺は今それでなかなかスケジュール合わない中坂田くんがゲーム教えてくれって言ったから来たんだけどさ」
「ご、ごめんて……」
「こねこ、言いすぎても良くないから、ね?」
と、まふくんは立ち上がり僕を沈ませようとする。
「本来だったら、そっちの時間もやりたいから居られないのにさ」
はあっとため息を付き、坂田くんは正座をし始めた。
「うん、ゴメンな……忙しいのに……」
もうそろそろいいよね??
まふくん?
坂田くんが頭下げた瞬間、アイコンタクトを取り最後の演技を見せた。
「俺、帰るわ」
「え、こねこくん!?」
まふくんも演技上手くない!?
「俺、嫌われたんよな」
僕はリビングのドアを開け、別室に引越し。ふたりの会話を聞いてた。
「うーん、こねこも言い過ぎだと思うけど、坂田もね?」
「いや、あいつは悪くないんよ。だって、【ぴーーーー】とかやるって言ってたから忙しいんよ。それなのに俺の……ために時間くれたのに……」
待て、坂田くん泣いてる!?
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠李(プロフ) - さとちゃんがさとちやんになっていますよ笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - お気に入りにして何度も繰り返して読んでいます。更新されまた最初から最後まで楽しく読みました。更新待ってます。頑張ってください。応援してます (2019年12月18日 8時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2019年12月13日 10時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 今回のめちゃ良かったです!夢主ちゃんがすとぷりメンバーを褒める?所!ころちゃんとかかわいすぎ! (2019年12月3日 7時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
波音(プロフ) - 46さん» すとぷりだけ!ってのもなんかなと思ってしまいまして笑 (2019年10月23日 21時) (レス) id: 118da8f0e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:波音 | 作成日時:2019年10月19日 16時