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幸せの意味 ページ2
「桜木さーん、検診ですよー」
貴「...はい」
今日もまた、やりたくもない検査を受ける。
特有の薬の匂いと、病室に漂う甘い香りが混ざり合って気持ち悪い。
貴「...あの、窓開けてもらってもいいですか？」
こんな生活、いつまで続くんだろうか。
「はーい、終わりましたよー」
どんなに頑張っても治るわけじゃないのに。
幸せなんてくるわけない。
奇跡なんて最初から信じてない。
貴「.....寝よ」
体がだるい。
思ったように動かない。
またいつもの症状だ...。
貴「...ゔ...ゲホッ」
心臓が痛い。
検診をしたあとはいつもこうだ。
貴「い゛...ん...」
誰か...。
誰か来て...。
一人は嫌だよ...。
「...A？」
聞き覚えのある声。
でも今は振り返れない。
「.....Aっ！？Aっ！！！」
叫び声とともに私の意識はそこで途絶えた。
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作者名：ルルネ | 作成日時：2018年4月1日 21時
