宵闇 1−6 ページ7
月夜は自分が妖怪であることを隠すため、『人間』として振る舞う。
アキノリ「なあなあ、勿論入ってくれるよな?!」
トウマ「アキノリ、強引過ぎ。」
月夜「…面白そうやな、いいよ。入っても」
ナツメ「え!?月夜ちゃん、いいの?妖怪とか、もしかしたら怖いのもいるよ?」
月夜「いいよ、ウチそういうの怖くないし、霊感あるほうよ。」
興味ありげに微笑するAは、自然と三人の輪の中に入った。
月夜は問題視されていることについて尋ねると、アキノリが書き込みの内容を説明した。
アキノリの話す内容によると
現在、いじめっ子を成敗する正義の妖怪『亡霊番長』が多数目撃されているとのことだ。
だが、亡霊番長は最近いじめっ子ではない者にも襲うとのこと
トウマ「…いじめを成敗する亡霊番長が、今度は弱いものいじめを始めたわけか」
月夜「うん。ところでさ」
ナツメ「どしたの?月夜ちゃん」
月夜「…後ろに、浮遊霊みたいなやつと全身紫の奴いるんやけど」
月夜が振り向いた先には、人間ではない存在
一言でいうと『妖怪』だった。
?１「おや…?私達のことですか?」
執事のような燕尾服を着用した、白い妖怪が先に口走る。
ウィスパー「初めましてお嬢様。私は妖怪執事のウィスパーでございます」
月夜「ふーん…」
目をジト目にさせた月夜はウィスパーに近づき、ナツメ達に聞こえない声で耳元に囁く。
月夜「…忘れたとは言わせんよウィスパー。ウチのこと覚えとる?」
ウィスパー「ハッ…!?もしかして月夜さんでございますか?」
月夜「そうや。今日から事情があって妖怪探偵団に移ることになったから、よろしゅうね。」
ウィスパー「ですが、何故いきなり?」
月夜「話なら後で教えるから。」
人間の少女の正体が月夜だということに気がついたウィスパー。
するともう一人の妖怪も喋りだす。
?2「ムムッ!もしや月夜さんでありますか!」
月夜「ああ久しぶりやね、ミツマタノヅチ」
ミッチー「月夜さん、今の私は『ミッチー』です!ミッチーと呼んでください!」
ナツメ「ちょっと、ミッチーてば!」
ミツマタノヅチことミッチーの声がでかすぎるからか、流石にナツメ達の耳にも届いてたようだ。
トウマ「なんだか仲良さそうだったけど、知り合いなの?」
ミッチー「勿論!月夜さんは妖魔界ｎ)))))」
月夜「妖怪見えるから、直ぐ友達になったんや」
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作者名：日依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時：2022年12月3日 14時
