【シャドウサイド】宵闇に咲く、梅の花【※一話だけ】 (ページ6)

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宵闇　1－5 ページ6

月夜「じゃあ、本人に直接聞けばええやん。ケースケ君が行かんのやら、ウチが行く」

月夜はお構いなしに、そのままナツメの向かい先にある神社に向かう。

ケースケは何度も「止めたほうが良いよ!」と止めたが、月夜の頑固さにより通じなかった。

そして、ナツメが向かっている建物のドアを引く。

ガラッ…

何の音だろうと疑問に思っているナツメが後ろを振り向くと、そこには月夜の姿が映る。

ナツメ「え!?月夜ちゃん?どうして此処に?」

建物の中にはナツメだけじゃない。

青よりの黒髪でイケメンの部類に入るような容姿をした美少年。

月夜は少し、美少年に既視感を感じた。

多分、同じ学校に通うのだろう。

そして、少し小太りで月夜には彼が神主的な意味で霊感を感じる少年のようで、ナツメ以外では二人いる。

?「ナツメの知り合いなの?」

ナツメ「うん、うちのクラスに来た転校生の、梅澤月夜ちゃん。京都から来た子なの。あ、そうかトウマは違うクラスだから初めてだよね。」

美少年の方は『トウマ』という男の子のようだ。

月夜「梅澤です。よろしゅうお願いします。」

トウマ「よろしく、僕は月浪トウマ。」

トウマと簡単な自己紹介をした後、もう一人の少年が月夜に話しかける。

?「まあ、バレたら仕方ない!君も入ってくれるのか?妖怪探偵団に」

月夜「妖怪探偵団?(なんか説明が長そうやな…)」

少年に勧誘されている月夜の様子をついてきていたケースケが窓越しで聞こえない程度に叫ぶ。

ケースケ「(や、やばい!!月夜さんも宗教に…!!!)」

その頃、月夜の会話にもうひとりの男の子にも自己紹介が続く。

アキノリ「俺は有星アキノリだ!ちなみに、神社で仕事しているオババの孫だ」

月夜「へえ、この神社の息子さんなんやな」

月夜は妖怪なので、アキノリ達から妖気を感じることができる。

それ以前にナツメ達が妖怪ウォッチを持っている時点で妖怪達を召喚したり、悪い妖怪を退治していることが読み取れる。

でも、ナツメ達には正体をバラす訳には行かなかったので妖怪について知らないふりをする月夜。

月夜「変な名前の探偵団やね、『妖怪』ってことは妖怪とかそういうの見えるんや」

ナツメ「ま、まあね…信じてくれないかもしれないけど本当なの」

月夜「いや、疑いはせんよ」