【シャドウサイド】宵闇に咲く、梅の花【※一話だけ】 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:2,207 hit

宵闇　1－2 ページ3

月夜「で、その学校で人間になりきればいいのですね?」

カイラ「嗚呼、既に準備は済ませている。できるだけ、無関係な輩に正体がバレないように気をつけてくれ。」

月夜「御意」

彼女は30年前、学校の先生になりきっていたが、どうやら今回は生徒のようだ。

月夜は責任感が強いため、カイラからの依頼を破るわけにはいかなかった。

それに、月夜自身も

未来の妖怪ウォッチ所持者に興味があるからだ。

まだ、夏が始まらない初夏。

天野ナツメのクラスに、転校生が来ることに、クラスメートや同級生は騒いでいた。

そして、数分後。

ナツメの担任、島之内先生がドアを開けて、教室に入ってくる。

島之内「皆、聞いてくれ。今日は噂されていたと思うが、今日から転校する生徒が、このクラスに来ます。」

先生の発言に、クラスメートはざわざわする。

島之内「さあ、入ってくれ」

ガラ…とドアが横に開く音がすると同時に、ナツメ達にとって既視感のない生徒が入る。

艶のある黒髪、深夜を連想するような紺色の瞳を持った女子生徒に、クラスメートたちは目を奪われる。

先生の合図と共に、彼女は言った

月夜「梅澤月夜。京都から来ました。よろしゅうお願いします。」