宵闇 1−10 ページ11
「!」
少年の叫び声が、街中に響く。
そして、この夕方の時刻ということは
アキノリ「まさか!」
アキノリを先頭に、ナツメ、トウマ、月夜は声のする場所へ走る。
おばさんの声が耳に届かないほどだ。
声のする場所に着き、そして
ナツメ「いた!!」
目の前には、尻もちをついた少年、
そして、少年と向かい合っているように立つ黒い影。
黒い影はナツメ達の方へと、振り向く。
アキノリ「あれが、亡霊番長?!」
トウマ「人を襲っている!」
ナツメ「止めなきゃ!妖怪ウォッチ召喚!」
腕に装備した妖怪ウォッチエルダに鍵の形をした『アーク』というものを差し込む。
『ライト』という爽やかな声と軽々しい音楽とが混ざり合うなか、ナツメが呼び出した妖怪は
ナツメ「私の友達、出てこいジバニャン!」
彼女の背中から現れたのは
ジバニャンだった。
だが、30年前とは違い、性格も見た目も大人びている
ジバニャン「よお」
ナツメ「久しぶり!」
心做しか、声も可愛らしい声から一変した。
月夜「(なつかしいやないか、ジバニャン…)」
アキノリ「おお、出たな!」
ジバニャンの召喚と同時に、アキノリ達の背中側からも
ウィスパーとミッチーも現る。
ジバニャン「ああ?何だ、やんのか?」
亡霊番長と違って背が低いものの、そんな状況でもガンを飛ばすジバニャン。
ウィスパーは、ナツメにシャドウサイドに変化させるようにと指示を出す。
ナツメは言われた通りに、変更させると。
ジバニャン「シャアアアアア!!」
先程の見た目とは裏腹に、とても凶暴な見た目に変化した。
普段よりも、凶暴な姿に変異する。
これが、シャドウサイドの力であるだろう。
ナツメ「ミッチー、貴方も戦って!」
ミッチー「了解!」
ミッチーも、ジバニャンのようにシャドウサイドの姿に変異する。
1対2の状況の中、亡霊番長は怯える動作もなく
ジバニャンとミッチーに攻撃を仕掛けた。
ジバニャン「百猫烈弾!!」
無数の手が現れるような、早いスピードで亡霊番長を殴る。
ミッチーも亡霊番長に牙を向けて攻撃を仕掛ける。
だが、亡霊番長は二体の攻撃を一つ残らず躱し、殴り返す。
ジバニャン「へっ…強えじゃねえか。」
トドメを刺そうか考えていた亡霊番長なのだが、急に表情に変化が起きる
そんな奴の顔を、月夜は見逃さなかった。
月夜「(ん…?)」
すると、意味が分からず
亡霊番長はそのまま姿を消してしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時：2022年12月3日 14時
