【H×H】宝石の涙を流す (ページ7)

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金剛　1ー6 ページ7

キルア「俺も最初聞いた時、驚いたぜ。顔とか身長は俺等と大差無かったし」

A「うっ…、身長のことは触れないでよ」

本人曰く、身長のことを気にしているみたいだった。

A「(まあでも、『皆』と比べたらそんなに変わらないか。)」

そんな風に思っていると、ゴンに見られているような視線を感じる。

ゴンに振り向くと、彼は端麗なものをみるような目で見ている。

A「なに？」

ゴン「ああいや、Aの瞳って、凄く綺麗だなって思って。なんかこう、宝石みたいというか」

彼のある一言に反応した。

『宝石みたい』という言葉に反応した。

キルア「あー、俺も初対面の時思ったよ。なんか硝子球というか、水晶玉みたいというか」

ゴン「そうそう、生まれつきなのかな？元々Aって綺麗だし、瞳だと更に綺麗に見えるよね」

キルア「お前、よくそんなこと言えるな…。」

普通の12歳の男子が躊躇なく言わないことを言うゴン。

丁度自分たちのペースで走っていると、ゴンはAの違和感に気づく。

ゴン「A？」

キルア「ん？」

ゴンがAに振り向いたので、キルアもAに振り向く。

Aはさっきまで白い頬だったのが、淡い赤色の頬になっていた。

それと同時に顔も伏せている。

A「あっ…、ご、ごめん。誰かにそう言われたの初めてだから、困惑しちゃって…」

ゴン「え？！ごめん！嫌だった？ほんとのこと言ったからつい…」

A「嫌じゃないけど…。」

謙虚なんだなーと思っていたキルアは、Aに何故この試験に参加したのかを尋ねる。

キルア「俺は面白そうだから受けに来たけど、Aは何で受けようと思ったんだ？」

A「そうだなー…、病気を治す手段を探すこととか、後色々。」

キルア「色々って…、つか病気ってどういうこと？」

A「今は走っているから言える余裕ないから、後で言ってもいい？」

キルア「…まあ、別にいいけど。」

二人で会話していると、キルアは次に殆ど空気状態の青年に対して訪ねた。

キルア「そういや、おっさん年いくつ？」

「なっ！？これでもお前らと同じ10代だぞ！？」

A含め、周りにいた数人は「嘘だ！」と言っている中、金髪の男性は「離れよう…」と小声で言いながら、青年の横を離れた。