【H×H】宝石の涙を流す (ページ39)

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金剛　1ー37 ページ39

無事にゆで卵を作ることができた受験者達

クモワシの卵からできたゆで卵と普通のゆで卵と比べてみたら

比にならない程に絶品だった。

口の中で卵の黄身が蕩け、あまり濃くない優しい味わいが広がる。

美食ハンターはその未知で美味しいものを見つけられたことの嬉しさや達成感が一番大切だったということだ。

これを食べるが為に、この二次試験を頑張ったかいがあるということだ。

トードーは美食ハンターの本来の目的やハンターとしての心得を改めて知り、来年出直すと反省するほどだった。

結果、二次試験を合格した受験者はAを含めて４２名。

勿論、最初の二次試験に不満を抱いていた受験者達も大喜びである。

二次試験が終わった後、受験者達はネテロが乗っていた飛行船で次の試験会場まで移動するために乗り込む。

次の試験会場に着くまでを自由時間とされる。

昼間までの疲労が一気に込み上げ、Aとクラピカとレオリオは壁に背もたれする。

するとゴンは釣り竿を壁側に置くと話しかけてきた。

ゴン「A、キルアと飛行船の中探検するけど、一緒に行く？」

A「あー分かった、でも私少し疲れてるから途中で休んでもいい？」

ゴン「うん、いいよ。クラピカとレオリオは？」

クラピカ「いや、私はいい。」

レオリオ「俺もやめとくわ、そんな体力残ってねえし…。三人で行ってきな」

ゴン「うん、行ってくるよ」

ゴン達三人はまだ若い子供だからか、昼間の疲労があっても走れるほどの体力はあったみたいで

レオリオが元気だなと呟いている声は、ゴン達の走り去る音で消えていった