【H×H】宝石の涙を流す (ページ38)

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金剛　1ー36 ページ38

大きな裂け目のできた山に到着したのはいいが、底を覗き込むと

小川だけしかなく、不意に落ちてしまえば確実に生きては助からなかった。

メンチは手本を見せるために、谷底へと飛び込んでいった。

ネテロの話だと、このマフタツ山にはクモワシという動物が生息し

陸の動物から守るために深い谷底に産んでいる卵を取りに行くのが今回の試験内容とのこと

颯爽に戻ってきた彼女の手には、普通の卵と同じくらいの大きさのうずらの様な卵がある。

底に落ちてしまえば、川の流れが速いため着いた先は海になる可能性がある。

卵を取るだけじゃ、この試験は突破できない。

キルア「はー良かった」

ゴン「こういうのを待ってたんだよね」

A「卵を取るだけじゃないみたい」

レオリオ「民族料理よりよっぽど分かりやすいぜ」

クラピカ「同感だ」

最初に、レオリオが飛び

次にキルア、ゴン、A、クラピカの順で飛び込んでいった。

すると今度は、ハンゾーやヒソカ達も飛び込んでいく。

皆は着々とクモワシの垂らした糸を掴んだが、中には間に合わずにそのまま落ちてしまう受験者もいた

卵の取り合いをする奴もいて、しばらくするとクモワシ達が襲いかかる

動きを邪魔されて、結局落ちてしまう奴らもいた。

ゴンが卵を見つけた途端、後ろからトードーに邪魔をされ卵を奪われる。

すると足元が狂ったのか、トードーはバランスを崩してしまう。

ゴンは、持参していた釣り竿を糸に絡ませ、ロープ代わりにしたことで川に真っ逆さまに落ちてしまいそうな所を助けた。

A「ゴン、大丈夫！？」

ゴン「うん、だいじょーぶ！」

Aは心配になって呼びかけると、ゴンもトードーも無事なようだ。

二次試験の制限時間が切れ、各自それぞれ取ってきた卵を集めるようにと指示された。

メンチは何故彼を助けたのかを尋ねると、ゴンは「助けて」と言われたから助けたと答えた。

単純なのか、素直なのかわからない答えだった。

メンチ「試験はまだ終わってないわよ。これから、課題のゆで卵を作ってもらうわ。ゆで卵も立派な料理よ。」

彼女の話では、茹でる時間が最大のポイントで半熟も禁止されている

卵が沸騰したお湯の水面にまで浮き上がっていると、ブハラが焦った様子に変わる。

ということは…、もう茹でる時間になったということだ。

…メンチがブハラに対して鋭く睨んでいたのを、Aは知らないふりをした。