金剛 1ー35 ページ37
クラピカ「(さしずめ、私達受験生にとっては救いの神というところか)」
ネテロ「君は二次試験後半において、料理を通して未知なるものに挑戦する気概を彼らに問おうとしたのじゃな?」
メンチ「そうなんです!私の目的はまさにその一点にあったわけで、その為に特に難度の高いお題を出したはずだったのに…。」
ネテロ「はずだったとは…?」
ネテロがメンチに対する疑問の声に、メンチは少し後ずさる。
緊張で口調がしどろもどろになってしまう。
ネテロ「最後までその目的で審査した結果、全員その態度に難あり、つまり不合格と判断したのではないかな?」
メンチ「いえっ!テスト生に料理を軽んじた発言をされて、ついカットなりその際料理の作り方がテスト生に知られてしまうトラブルが重なりまして、頭に血が登ってるうちにお腹いっぱいになっちゃって…。」
ネテロ「つまり、自分でも審査不十分だと認識しているということかな?」
メンチ「はい。料理のこととなると我を忘れてしまって…審査失格です、すみません…」
メンチの目には本当に申し訳無さと自分の惨めさが浮かぶ。
青菜に塩の気分で落ち込み、ネテロに御辞儀する。
だが、そんなメンチをネテロは愉快そうに笑い、叱る様子を見せなかった。
ネテロ「ほっほっほ!正直な娘じゃ。確かに試験管としてならば問題もあろうが、シングルハンターの称号を持つ美食ハンターとしては無理からぬこと。料理に対する情熱証というわけじゃ。」
彼の心の広さは受験者だけでなく、試験管にも対する優しさだった。
すると、ネテロはメンチにある提案をした。
引き続き審査を続行する代わりに、実演という形で新しく審査を行うということだ。
レオリオ「一時はどうなるかと思ったぜ…。」
クラピカ「だが、料理のテストであることには変わりない。油断はできないな。」
ゴン「再試験だって!」
キルア「良かったな、ゴン。」
A「これなら、二次試験を通過できそうだね。」
ゴン達含めて、受験者達も安堵していた。
その結果、メンチが新しく考えた試験の内容は『ゆで卵』だった。
安心でもあるような、急に簡単過ぎるのかで疑問に思う受験者はわずかにでもいる。
メンチはネテロに飛行船で向こうの山まで移動することを要求する。
ネテロも快く受け入れ、試験管含めて、受験者達は二次試験会場と離れた山へと向かうこととなった。
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詠深ラルカ(プロフ) - 夢主ちゃんの設定がすごく好きです!更新楽しみにしてます! (8月30日 20時) (レス) id: 092754fdcc (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 誤字があったんですね、ごめんなさい!(再コメント) (8月15日 19時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 日本語が所々おかしいです (8月11日 13時) (レス) @page8 id: d3f0b9640f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - 日依さん» 理解してもらえて嬉しいです。 (8月4日 11時) (レス) id: c9d3637369 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 了解です! (8月4日 11時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年6月19日 18時