【H×H】宝石の涙を流す (ページ4)

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金剛　1－3 ページ4

薬品いや、下剤入りの缶ジュースをどう処理しようか迷っていると

「なあ、いらないならそれ俺にくれない？」

若々しい、同い年くらいの男の子の声がした。

声のした方向に振り向くと、

銀髪、青い瞳、カジュアルな格好でスケボーを片手に持つ男の子だった。

身長は、Aと同じぐらい、いやただ単にAが低いだけだろう。

男の子の方から駆け寄ってくる。

A「え、いいけど、これ有害物質が含まれてるよ？」

「俺毒の耐性あるから余裕で飲めるよ。」

Aは男の子に、言われる通りにジュースを手渡す。

すると、男の子は蓋を開けて、ゴクゴクと飲んでいる。

飲んでいる様子から見ると、男の子の言う通り毒の耐性が強いことが分かる。

缶ジュースの中身を全て飲みきると、男の子はAに問いただした。

「そういやさ、君何歳？俺は１２だけど。」

A「私は１４歳だよ。」

「え、まじ？俺と二つ年上なんだ。」

やはり顔や身長の低いことから、年上だと勘違いされることのほうが多いようだ。

キルア「あ、そうそう名前聞いてなかった。俺はキルア。」

A「A＝アクアマリンです。今更だけどはじめまして。」

宜しくとでも言うかのように、にこりと微笑むとキルアの頬が一瞬赤くなったような気がした。

仕切り直そうと「向こうで待ってようぜ」とAの腕を掴んで連れて行く。

キルア「(凄く、綺麗な目だったな…。)」

キルアは顔、主に瞳に綺麗だと感じていた。

ただの水色の瞳なのに、何故か濁りがない宝石のように見えたような気がした。

暫くして二人で待っていると、時刻を差すベルの音と、壁が上に開いていく音が同時にする。

壁が開くと、髭を生やした試験監督がいる。

今からハンター試験を受けるのかと緊張する彼女だった