【H×H】宝石の涙を流す (ページ29)

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金剛　1ー28 ページ29

Aは、まだ《鉱石の四女》じゃなかった頃。

他国の多文化理解のため、【師匠】や仲間達と、寿司を生み出した国、日本へ行ったことがある。

その時は、【師匠】に『寿司』などの和食を教えられたのだが

寿司は簡単そうに見えて、実は完成することが難しい。

まだ、他の受験者達よりかは『寿司』の知識はあるが、味などに関してはまだ序の口なので

自信あるとは言い難い。

メンチは『寿司』を知らない受験者達にヒントを教えてやろうと、後ろの人数分の厨房を見せる。

そして「握り寿司しか認めない」とも言った。

A「(メンチさんも意地悪だな、握り寿司といえば海水魚が多いから表現を分かりにくくしている。)」

握り寿司だから、マグロやサーモンなどの魚を使った寿司しか判定されないということが分かった。

制限時間は、彼女が満腹になるまで。

その間までには、何個作っても問題は無いらしい。

皆は厨房に着いたのは良いが、どんな形の料理なのか、やはり何の食材を使うのか分かっていない。

ゴン「ライスだけで作るのかな。」

キルア「…道具とか見てると、他にも使えそうだぜ。」

A「……私行ってくる。」

Aは、『寿司』を知っているため、魚探しに試験会場から離れようとする。

ゴン「A、どこ行くの？」

A「…食材探しにね。」

魚と言わず、食材と言い換えて

彼女は、木々の奥まで、誰にも気づかれないように歩いていった。

彼女は川に着いたのだが、ゴンのように釣り竿を持っていない。

なので、仕方ないが魔術を使うしかない。

なぜかというと、魔女は魔術を使うと体力を消耗するからだ。

Aの場合、体力を失いたくなくて使わない訳ではないが。

A「四大青石(サファイア)」

四大青石(サファイア)…、青系の宝石の魔女が使う魔術の一種。

これは、色に分けられてるためこれといった区別は無いが、

要約すれば、サイコキネシスと同様だ。

四大青石(サファイア)が発動すると、海や川、水というものが操られているかのように揺らめき、波立ち

時には、魚や真珠を簡単に手に入れることもできる。

余談なのだが、これで魔術を利用して漁をする者達もいる。

簡単に魚をさっさと手に入れることはできたが、中には体の色が派手で毒を持ちそうな魚もいる。

できるだけ、毒を持ちそうな魚は取り除き、持てる分だけ持ち帰ることにしたのだった。