金剛 1ー27 ページ28
キルア「凄えじゃん。俺らは遠くまで移動したから遅くなっちまったんだけどよ、そういや何か途中の道水浸しだったよな。」
A「…え。」
キルアの「水浸し」というワードが頭に過り、何が原因なのかがはっきり理解した。
多分…いや、Aが魔術で水を出現させ、水圧で豚の頭に刺激を加えたと同時に
その水も、そのまま地面に広がってしまったのだろう。
キルア「?どした、A。」
A「えっ!いや…なんでもない。」
彼は偶に、預言者かよとでも言うように
言っていることが、ほぼ当たっているから、見透かされているのかもしれない。
そうこうしていると、試験官のブハラは70頭分の豚の丸焼きを完食していた。
二次試験の一つ目の審査は、問題なく通過できた模様。
ゴン「やっぱりハンターって凄い人達ばっかりだね!」
キルア「凄いっちゃ凄いけど、ああはなりたくないな。」
A「あはは…、私も。」
Aは苦笑いを浮かべていると、横に並んでいたクラピカが何かに疑問を抱く。
クラピカ「可笑しい、妙だぞ!明らかに彼奴の体積より、食べた量の方が大きい!」
レオリオ「いやそんな、マジにならなくても……。」
レオリオはクラピカが抱く疑問に複雑な表情をしてしまった。
…多分、早食いしてるから(?)だと思うが。
メンチ「あんたねえ…、結局食べた豚全部美味しいってこと?それじゃ審査にならないわよ!」
ブハラ「まあいいじゃん、それだけ人数は絞れたし。細かい味を審査するテストじゃないしさ。」
メンチ「甘いわねあんた。美食ハンターたるもの、自分の味覚には正直に生きなきゃ駄目よ?…仕方ないわね。」
メンチは仕方なくブハラの理由を大目に見ると、バチを片手に銅鑼の音色を鳴らした。
これでようやく、豚の丸焼きが70名通過したのだ。
次は彼女のお題なのだが、きっと一筋縄ではいかないだろう。
メンチ「あたしはブハラと違って甘くないわよ、審査も厳しくいくわよー!」
勿体ぶるようにしばらく往復して歩くと、彼女はお題を出す。
メンチ「あたしのメニューは………、『寿司』よ!」
すると、どうしたのだろうか
彼女のお題である『寿司』という単語を聞いた途端
殆どの受験者達は、理解し難いような顔つきに変化した。
A「(もしかして、皆『寿司』のこと知らないのかな。ゴンやキルア達も知らなさそうに難しい顔をしてる。)」
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詠深ラルカ(プロフ) - 夢主ちゃんの設定がすごく好きです!更新楽しみにしてます! (8月30日 20時) (レス) id: 092754fdcc (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 誤字があったんですね、ごめんなさい!(再コメント) (8月15日 19時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 日本語が所々おかしいです (8月11日 13時) (レス) @page8 id: d3f0b9640f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - 日依さん» 理解してもらえて嬉しいです。 (8月4日 11時) (レス) id: c9d3637369 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 了解です! (8月4日 11時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年6月19日 18時