【H×H】宝石の涙を流す (ページ23)

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金剛　1ー22　【二次試験】ページ23

時刻は、11：55。

5分後には丁度、昼になる頃だ。

二次試験会場に到着した受験者は多いが、数十人くらいに絞れただろう。

A達は、あのあと無事に制限時間までに二次試験会場に着くことができた。

クラピカ「どうやら、間に合ったみたいだな。」

ゴン「レオリオと…ヒソカは？」

そういえば、会場に着いたとしても彼の姿が見当たらなくキョロキョロしていたが

A「ゴン、彼処にいるみたい。」

ゴン「えっ？」

Aの目線には、「一人」になったヒソカがいた。

二人の視線に気がついたのか、目を合わせると別の方向に指を指した。

そこには、ティディベアみたいに木にもたれかかっているレオリオがいる。

身体には異常は無いのだが、あの時ヒソカに顔を殴られたためレオリオの右頬に瘤が出来たように腫れている。

…クラピカは、「いつも通り」の顔だと、無表情で言っていたが。

キルア「やったな。」

ゴン「キルア！」

先に、キルアの方が早く会場に着いていたみたいだ。

様子なのかは知らないが、彼には心配は無さそうだ。

キルア「てかA、途中どこ行ってたんだよ。まあゴンとも離れちまったけどさ。」

A「あー…、腕掴まれてハッとしてたら、目の前にヒソカさんがいてね。」

キルア「は！？お前何とも無かったのかよ！」

ゴン「Aの話だと、ヒソカに気に入られたんだって。」

キルア「へ、へぇ…(彼奴ロリコンなのかよ…、変態だろうとは思ってたけど)」

キルアには変な誤解を生んだような気がしたが、改めて彼はゴンにどうやって此処まで来たのかを問う。

事情を聞くと、レオリオの香水の匂いを辿ったことに驚くキルア。

キルアもクラピカと同じ、「変だ」とか「犬かよ」と思ってしまったのだ。

すると、時刻を表す時計がボーンと音を鳴らし、12時になった。

因みに時計は受験者の目の前にある小屋に設置されていた。

12時になると、小屋の扉が開き、二人の人影がはっきりと浮かび上がる。

一人は、およそ3人分ほどの広さのあるソファで優雅に座っている女性。

もう一人は、通常の成人男性よりも大きな胴体をした男性がいた。

彼らは恐らく、二次試験の試験官だろう。

でも、試験官は試験官でも

恐らく、本物のハンターの可能性がある。