【H×H】宝石の涙を流す (ページ22)

今日:11 hit、昨日:102 hit、合計:28,978 hit

金剛　1ー21 ページ22

A「二人はさ…、《鉱石の四女》って知ってる？」

ゴン「《鉱石の四女》？」

クラピカ「記憶が曖昧だが、聞いたことある。確か各四大属性の魔術を操り、宝石の様な瞳を持つ四人制の魔女組織だ。

……っ！？待て、まさかAは…！」

クラピカは、彼女が何故《鉱石の四女》の話をしたのかを理解した。

それは、彼女が

A「うん…、クラピカさんの予想通り、私は水属性の魔術を操る《鉱石の四女》の一人だよ。」

《鉱石の四女》であったことだ。

A「その証拠に、私は宝石の瞳を持っている。そして私が羽織っているローブにはダイヤのエンブレムが縫ってあるんだ。」

ゴン「そうなんだ…。けど、目の色に何の関係があるの？」

A「私達は、感情が激しくなると身体の部分に変化ができるの。私の場合は、目の色素が濃くなって色が変化する、それは私が魔女でいるからなんだ。」

《鉱石の四女》は魔女特有の特異体質があり

それがあるから、魔術が更に活性化され、更に強くなれるという点もある。

ゴンは、それ以上何も質問しなかったが、直ぐに笑顔になる。

ゴン「…そっか。でも、ありがとう！A！」

A「え？」

ゴン「ヒソカに締められそうになったとき、Aの目は怖かったけど、どこか優しい気がしたんだ。友達を助けたいっていうような目でさ。Aがヒソカのことを止めてくれてありがとう！」

A「ゴン…」

ゴンの理由に、クラピカも優しい目付きになる。

クラピカ「私も、Aのことを見習わなければな。改めて、ゴンを助けてくれてありがとう。」

A「…………うん！ゴンが、無事で良かった…！」

二人からの感謝の言葉をかけられれば、Aは徐々に笑顔が取り戻せたような気がした。

するとまた、Aの脳裏に記憶が蘇る。

【師匠】から教えられた言葉を。

.

.

『A、魔女は魔術を使うけど、それは

【誰かを助けるため、守るため】にしか使わないの。

貴方が私のようになりたいなら、独自に編み出した魔術で

自分にとって大切な人を守り、助ける力を身に着けなさい。』

そう言った【師匠】の瞳が

無彩の光の様に輝いていたことを、思い出した。