【H×H】宝石の涙を流す (ページ21)

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金剛　1ー20 ページ21

無事、ゴンに問題が無かったため、レオリオを担いだヒソカを探す三人。

ゴンは嗅覚に優れているため、レオリオが付けている香水の匂いを頼りにする。

クラピカは犬だなと思いながらも、彼の後に続く。

それに都合よく、香水の匂いのする道には沢山の動物の死骸が転がっている。

多分、ヒソカに返り討ちにされた跡なのかもしれない。

クラピカ「しかし、ヒソカが向かっている先がゴールとは限らない。奴は悪魔だ、狩りを楽しむように、私達を泳がせ殺すつもりかもしれない。」

ゴン「それでも、レオリオのこと放っておけないよ！」

A「うん、大事な友達でもあるしね。」

暫く、道を走っているとゴンはヒソカの言葉に疑問を感じた。

ゴンとレオリオは合格だということは、どういう意味があるのかだ。

彼は試験官ごっこと言ったことから、ヒソカはハンターとしての素質があるのか審査していたのが予想できる。

ゴンは彼に一撃を喰らわし、レオリオは超人的な身のこなしができていた。

その観点から、合格だと言っていたのだろう。

すると、ゴンはあのとき(・・・・)のことを思い出す。

ゴン「そういえば俺一瞬だけ見たんだけど、Aがヒソカの腕を掴んでたとき、印象や目の色が変わったんだよね。」

A「え？」

クラピカ「どういうことだ、ゴン？」

ゴン「俺がヒソカに首を締められそうになった寸前で、Aが止めてくれたんだけど、失礼かもしれないけどさ…、一瞬凄く怖かったんだ。本気で怒っている目というか。」

クラピカ「感情が高ぶると目の色が変わる…、クルタ族と似たような現象だな。」

A「クルタ族？」

Aはクルタ族のことを知らないため、クラピカが事情を説明した。

クラピカは、かの有名な盗賊集団『幻影旅団』によって滅ぼされたクルタ族の生き残りだった。

同胞の仇を討ち奪われた仲間の眼球を取り戻すためにハンターになることを目指していた。

そして、本題に関係するのが

クルタ族は感情が高ぶると、瞳の色が鮮やかな緋色に変化し

その瞳の輝きは、世界七大美色の1つに数えられ闇市場において美術品として高値で売買されているらしい。

それが、クルタ族が『幻影旅団』に目をつけられた理由だ。

確かにクラピカの言う通り、

ヒソカに向けて殺気を放ったときのAの現象と似ている。

Aはこんなことを言うべきかと悩んだ末、覚悟して二人にあることを言った。