【H×H】宝石の涙を流す (ページ17)

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金剛　1ー16 ページ17

また、サトツの後ろに着いていく為に走る受験者達。

現在地が湿原だからか、霧がどんどん濃くなっていく。

キルア「ゴン、A、もっと前に行こう。」

A「うん。」

ゴン「試験官を見失ったら大変だもんね。」

キルア「それより、ヒソカには気をつけた方がいいな。彼奴、人を殺したくてうずうずしてる。」

もしかすると、この濃くなる霧を利用して、沢山の受験者を殺す気であるかもれない。

更に霧が濃くなってくると、前どころか周りの視界を奪われる。

すると、急にAの腕に何かに掴まれるような感覚をした。

A「(…え！？)」

「ごめんね、ちょっと僕の話相手になってもらって良いかな？」

キルア「…？A？」

ゴン「どうしたの、キルア？」

キルア「ゴン、Aがいない！彼奴どこに行ったんだ？」

ゴン「えっ！？あ、ほんとだ！一体どこに…？」

霧で何も見えない中、よく見渡して見えるのは

ヒソカだ。

まさか、Aの腕を掴んだのは彼か？

初めて面と向かうため、とても気まずい空気になってしまう。

それを察したのか、ヒソカの方から言葉を口にする。

ヒソカ「君、名前は？」

A「A＝アクアマリンで…す。」

Aは、既に彼が殺したいという意欲があるということに怯え、少しブルブルと震わせている。

ヒソカ「Aちゃん…ね。ああそんなに怖がらないで、僕結構君のこと気に入っちゃったからさ。殺したりはしないよ。」

彼は、ニコニコと笑みを浮かべているが、逆に恐怖さを高まらせているような気がする。

でも、何故急にAを気に入ったのかが分からない。

A「ひ、ヒソカさんは何で私を気に入ったんです？」

ヒソカ「うーん…、まあ興味があるって言ったほうが正しいかな。だって君、

《鉱石の四女》の一人だろう？」

A｢！」

予想外な一言に、Aは目を見開く。

何故ヒソカがAが《鉱石の四女》の魔女の一人であることを知っていたのだろうか。

ヒソカ「その反応からして、図星だね…。【光の魔女】は元気にしてるかい？」

【光の魔女】…、まさか【師匠】のことを言っているのか？

ということは、ヒソカは【師匠】を知っている？

A「…師匠は、２年前に亡くなりました。クソ男に刺されて。」

ヒソカ「…。」

師匠の現在を言えば、彼は何も言わなかった。

そうしてお互い黙っていると…