金剛 1ー15 ページ16
皆は騙されるものかと決意を固めていると、遠くから男性の声がする。
「嘘だ!其奴は嘘をついている!」
男性はサトツを指差し、自分が試験官だと名乗っている。
男性のたった一言で、殆の者はどういうことだと疑問に思っている。
でも、Aはどちらが嘘つきなのかを理解している。
A「(サトツさんが本当に嘘つきなら、私達に騙されるなって律儀に教えてくれるはずないわ。それに、そうだとしてもハンター協会がサトツさんを最初から試験官としてクビにしているはず。」
人間は、第三者が嘘だと惑わしやすい言動を聞くと、どちらが真実を言っているのかが分からない。
それを証明するには、行動で表すことぐらいしか考えられない
男性は、サトツ似の顔をした人面猿がいると言い出し、更に状況が悪化するばかりだ。
すると、そのとき
ーシュンッ!ー
数枚のトランプが急に表れ、二手に分かれるように移動した。
一方は、男性の頭に突き刺し、もう一方はサトツに向けていた。
だが、サトツは難なくトランプを手で受け止めた。
「成程成程」
トランプを投げた正体は、
ピエロを連想するような服、顔にはフェイスペイント、そしてオールバックの髪型
現在最も危険視されている44番、ヒソカだ。
彼は気絶したふりをして逃げようとする人面猿の背中にも、トランプを投げる。
ヒソカ「これで決定、そっちが本物だね試験官さん。僕達が目指すハンターとあろう者が、あの程度の攻撃を躱すはずないもの。」
サトツに対するヒソカの目は、冷静でどこか殺気を帯びていたような気がする。
受験者でありながらも、自ら危険に近い行動で証明するということなのだから
ヒソカの戦闘力も本物であることが分かる。
サトツ「褒め言葉としてとっておきましょう…。しかし、次から試験官への暴行はいかなる理由があろうとも全て反逆行為とみなし、失格にします。よろしいですね?」
警告を向けられると、「はいはい」と相槌を打つヒソカ。
クラピカは、あの男性がライセンスカードを取られたという発言から、嘘をついていることに気がついたらしい。
ただ、ヒソカが代わりに分かりやすく証明したとしても、試験官にまで攻撃の的として狙っていた。
恐らく、二次試験の道でも誰かに殺されても可笑しくない。
サトツ「それでは参りましょうか、二次試験会場へ。」
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詠深ラルカ(プロフ) - 夢主ちゃんの設定がすごく好きです!更新楽しみにしてます! (8月30日 20時) (レス) id: 092754fdcc (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 誤字があったんですね、ごめんなさい!(再コメント) (8月15日 19時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 日本語が所々おかしいです (8月11日 13時) (レス) @page8 id: d3f0b9640f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - 日依さん» 理解してもらえて嬉しいです。 (8月4日 11時) (レス) id: c9d3637369 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 了解です! (8月4日 11時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年6月19日 18時