【H×H】宝石の涙を流す (ページ15)

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金剛　1ー14 ページ15

サトツ「一体、何事です？」

ゴン「は、ははは…。ごめんなさい、ちょっと壁壊しちゃった;」

A「(ちょっとどころじゃないと思うけど…;)」

サトツ「壊してはいけないとは一言も言っていませんよ。マドワシソウの道に迷い込んで、よく生還しましたね、大したものですよ。」

サトツの発言から、運良く失格にならずに済んだみたいだ。

レオリオはトンパと目が合うと、グイッと胸ぐらを掴む。

レオリオ「この野郎！テメェだけは許さねえ！」

ゴン「やめなよレオリオ！」

レオリオ「ゴン、お前は頭にこねえのかよ！」

クラピカ「テストに障害はつきものだ。」

A「そうです、それにそんなことして警察沙汰になったら失格になりますよ。」

仲間の言葉に、彼は渋々胸ぐらを掴んだ手を離した。

また再度、二次試験の道を走る全員。

サトツはラストスパートだからと言って、スペースの難易度を上げた。

サトツの足がさっきより、速くなったのだ。

この数時間走り込みはキツイが、走り続けると頭上に光が降り注ぐ。

頂上を見上げると、明るい空間が広がっている。

もうすぐで出口に到着するみたいだ。

ゴン「あっ！出口だ！」

A「もうすぐで到着するみたいだね。」

キルア「嬉しそうだな。」

キルアは特にこれといった理由があって試験を受けたわけではないが

ゴンは父親がハンターで、父親の様になりたいという意志から受けに来たとのこと。

ゴン「そういえば、Aは何でハンター試験を受けに来たの？」

A「それ、キルアからも聞かれたよ。私は興味があったのと、病気を治す手段を探すためかな」

ゴン「えっ…病気？」

キルア「こいつは何の病気にかかってるか知らないけど、後で教えてくれるってさ。(何でA、話を受け流すことばっかしてんだろ。)」

三人は、釣り竿やスケボーの話だとかで、出口を目指しながら雑談をしていると

遂に、トンネルを抜け出せることができた。

トンネルから出るだけでも、数十人の受験者が脱落してしまったが

A達は、無事に出られることに成功した。

トンネルの外は辺り一面、霧と沼地が広がっている。

サトツはこれをヌメーレ湿原、通称「詐欺師の塒」と称している。

この先を越えれば、二次試験会場に着くのだという。

だが呼び名の通り、この湿原は惑わしたり騙されて死んでしまう可能性があるという。