花魁 2−10 ページ10
瞳が無くても、三人を見つめる視線は機械ではなかった。
月夜「嘘…、なんやあれ。」
流石の月夜でも、『奴』の正体は知らなかったし、寧ろ急展開だ。
オロチ「何者だ!」
オロチが『奴』に名乗らせると、『奴』は遂に正体を答える。
メカ「私は、メカオロチ。」
彼はメカオロチと名乗った。
ヒカリ「メカオロチだと!?」
メカ「オロチの中のオロチを決める戦い…、何故私を呼ばない。」
オロチ「そもそも、お前のことを知らん。」
オロチが正直に話すと、強さを証明するかのようにメカオロチの龍のマフラーが構え、2つ同時にビーム遠くの山に目掛けて放つ。
放った先の山は、秒も経たないまま木っ端微塵になり、下半分は焼け焦げている。
ケータ達「うあああああ…!!!!」
月夜「怖っ…」
ケータ達も怯え、後ろに舌を出しながら待機しているうんがい鏡も怯えている。
だが、それとは真逆で月夜は怯えながらも落ち着いている。
オロチ達「!?」
メカ「私こそ最強のオロチだ。お前達を消滅させ、それを証明する。」
月夜「いや、さっきので証明できてるやないか…」
今のところメカオロチの方が強いことが分かったが、このままではオロチ達が危険である。
ケータはそんなオロチ達を心配し、ウィスパーとジバニャンはどんな展開になるのか検討もつかないと言う。
メカ「行くぞ!」
そして、再び龍にエネルギーを貯めようとしたその時。
オロチ「まあ待て、戦う前に甘い物でもどうだ。」
オロチは正座でどこから持ってきたのかは言わないが、豆大福をのせたお盆をメカオロチに差し出す。
ケータ達「ズコーッ!」
普段常識人ではずのオロチがこのような行動を起こしたことで、いつもの三人は床にずっこける。
メカオロチは素直に言われることをしたのか、龍達に半分ずつ分け与える。
ケータ「…どういうことなの?」
ウィスパー「恐らく、戦い以外のことで満足してもらおうという作戦では?」
月夜「初めて見たわ、オロチが他人にごまをすってるところ。」
流石の月夜でも、少し引き気味だった。
メカ「ご馳走様でした。」
オロチ「お粗末様でした。」
そして言わんばかりに、またメカオロチは構えるが…
ヒカリ「まあ待て!茶でも飲まんか?2つ用意したぞ!」
ケータ達「ズコーッ!!」
月夜「(うん…来るとは思ってた。)」
今度はヒカリが湯呑を2つメカオロチに差し出したのだ。
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年2月8日 9時