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花魁 2−8 ページ8

明日の朝、


月夜は、妖魔界のある山脈を通り、競技場のようなところに着くとオロチが立ち止まっていた。


まるで対戦相手が来るのを待つかのようだ。


邪魔にならないよう端に座って暫くしていると、隅っこにいたうんがい鏡から見慣れた人物達が出てくる。


オロチ「来てくれたか、ケータ。」


そう、お馴染みのケータ、ウィスパー、ジバニャンの三人だ。


もしかすると、オロチは昨日あのまま帰った後ケータ達にも今日のことについて話したのだろう。


ケータ「俺に頼みがあるって聞いたんだけど、てか、月夜さんも来てたの?」


月夜「ウチも少し頼まれてね。内容なら本人に聞いて。」


月夜はオロチがこれからすることに理解しているが、どうやらケータ達は初めてなので知らないのだろう。


オロチ「嗚呼。そこで見届けて欲しいのだ






今から始まる戦いの行方を…」


オロチの発言にジバニャンが驚く。


ジバニャン「オロチ、今から戦うニャン?!」


ウィスパー「何やらただならぬ相手のようでウィス…」


月夜「(ただならぬ…か、確かに『彼奴等』は手強いからな。)」


そうして、暫くするとその時…


ブワッ!


ケータ達「!?」


四隅に設置されていた松明に何故か炎が華々しく燃え上がっていた。


ウィスパー「な、何が始まるんでウィス!?」


四隅の松明に炎が燃え上がると同時に、オロチの背後には影ができる。


そして、全ての松明に火が点くと、一つの松明の炎が帯のようにうねらせる。


オロチはその様子に、誰かが来ることを察知していた。


帯状になった炎から『奴』が現れる。


月夜「…来たね。」


その正体は


濁り一つもない金髪、純粋さを表した薄浅葱色の和服に身を包んだ『奴』は




ヒカリオロチだった。


ヒカリ「ヒカリオロチ!」


するとオロチの影が広くなると、今度は『奴』が影を海のようにさせ、共に姿を現す。


今度の『奴』の正体は


ヒカリオロチとは対照的で肌の色が黒く、オロチ達に向ける瞳は静かだが、どこか暗殺者の様子を感じる



影オロチだった。


影「…影オロチ。」


そう、オロチの言う戦いは


この三人で、誰が『オロチ』の中で強いのかを競い合うことだったのだ。

花魁 2−9→←花魁 2−7 【ウチの彼氏と亜種達】



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作品ジャンル:アニメ
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2  
作成日時:2023年2月8日 9時

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