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花魁 2ー28 ページ31

あの日から月夜の様子に変化が起きた。


まずずっとぼーっとしていたり、町中を歩いている時に電柱や柱に額をぶつけてしまったりで


部下の者達はそんな月夜を心配していた。


「若様、いつもと様子変だね…。」


「うん。月夜様はいつも仕事もプライベートも怠らないのにね。」


「もしかして悩み事なのかな?」


小さい少女の姿をした部下達は、ずっと上の空の状態である月夜を襖の隙間から見つめていた。


自室にいても、ずっとぼーっとしてて、急にハッとした途端顔を赤くしたり。


あまり良くない客と会ってしまったのではないかと心配になってしまう。


「あれ、皆どしたん?」


襖の隙間から覗いていると背後から声が聞こえた。


子供達の後ろには、月夜と殆ど似た容姿をした女の妖怪だった。


でも着物の色は綺麗な黄色で腰には刀を装備していて、声色も違うから月夜とはまったくの別人だった。


「朝日ちゃん…」


朝日「ここは若の部屋だよ、若に何か用があるん?」


「違う、若様の様子が変なの。」


本人に聞かれないようにヒソヒソと小さい声で物事を話す。


元祖軍と本家軍合同の宴会の日から様子がおかしくなったこと。


1日中上の空で、ぼーっとしていることなどを朝日に話す。


何かを察したのか、ニヤニヤとしながら隙間から見える彼女を見つめた。


朝日「へえー、若がかぁ…」


「朝日ちゃん?」


朝日「皆多分ね、若は初めて異性に対して好きになったんだと思うよ」


「えーっ若様が!?」


「あまり男に興味を示さなかったのに!?」


子供達も驚いて思わず声を大きく上げてしまうところだった。


確かに様子がおかしくなってしまうのは異常事態なのだが…


その後、すぐさま月夜が恋をしているという噂が廓中に広がってしまうこととなる。


本人がそれに気づいたのは宴会の日から数日後だっただろう。

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作品ジャンル:アニメ
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2  
作成日時:2023年2月8日 9時

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