花魁 2−4 ページ4
月夜「怖がらせて、堪忍しとくれやす。だんない?」
女の子「あ、ううん大丈夫…」
月夜「ほんま、あんなしょうもない奴もおるんやなぁ。怪我ないだけでも良かったわ。」
女の子は、先程よりかは恐怖から落ち着いているようだ。
身長は月夜の方が高いため、上目遣いで月夜を見つめる。
月夜「ウチ、月夜って言うの。あんさんは、名前なんて言うの?」
ゆきおんな「…私、ゆきおんな。」
女の子、基、ゆきおんなは静かに名乗った。
『雪女』…、日本でも有名な妖怪だ。
本来、雪女は美しい女性の姿をして、約束事を守らなくなると、冷気で凍死させるという
恐ろしい妖怪だが
彼女の場合、頬がピンク色に染まり、鮮やかな着物に包んでいる小さな少女。
彼女の容姿だと、北国の町娘のようだ。
月夜「彼奴等はあんな風に怒っとるけど、ゆきおんなは何をしようとしとったん?」
ゆきおんな「あ、えっと…家に帰ろうとしてた時、大切にしていた髪留めを失くしちゃって…。」
要するに、帰る途中で大事な物を失くしてしまったみたいだ。
ゆきおんな「それで来た道から探してた時に、あの妖怪さん達に見られちゃって…。」
月夜「大変やったね…。なら一緒に探すの手伝ってあげるで?」
ゆきおんな「え、月夜ちゃん…いいの…?」
月夜「ウチは迷惑やとは思ってないよ。それほど大事にしてるもんなら手伝いたくなるんね。」
月夜から救われた言葉に、ゆきおんなは目に希望を輝かせた。
『頼れる姉御』のような眼差しを向ける。
月夜「じゃあ、まだ来た道で行ってないのどこか覚えとる?」
ゆきおんな「えっと…、温泉がまだ行ってなかった気がする…。」
月夜「(寒い系妖怪なのに、温泉…?あ、水風呂とか?)」
寒い系妖怪であるゆきおんなが、何故温泉に行くのかは疑問に感じるが
直ぐ近くの団々坂に銭湯があったので、ゆきおんなと二人で銭湯に向かうこととなった。
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年2月8日 9時