検索窓
今日:6 hit、昨日:42 hit、合計:5,521 hit

花魁 2−4 ページ4

月夜「怖がらせて、堪忍しとくれやす。だんない?」


女の子「あ、ううん大丈夫…」


月夜「ほんま、あんなしょうもない奴もおるんやなぁ。怪我ないだけでも良かったわ。」


女の子は、先程よりかは恐怖から落ち着いているようだ。


身長は月夜の方が高いため、上目遣いで月夜を見つめる。


月夜「ウチ、月夜って言うの。あんさんは、名前なんて言うの?」


ゆきおんな「…私、ゆきおんな。」


女の子、基、ゆきおんなは静かに名乗った。


『雪女』…、日本でも有名な妖怪だ。


本来、雪女は美しい女性の姿をして、約束事を守らなくなると、冷気で凍死させるという


恐ろしい妖怪だが


彼女の場合、頬がピンク色に染まり、鮮やかな着物に包んでいる小さな少女。


彼女の容姿だと、北国の町娘のようだ。


月夜「彼奴等はあんな風に怒っとるけど、ゆきおんなは何をしようとしとったん?」


ゆきおんな「あ、えっと…家に帰ろうとしてた時、大切にしていた髪留めを失くしちゃって…。」


要するに、帰る途中で大事な物を失くしてしまったみたいだ。


ゆきおんな「それで来た道から探してた時に、あの妖怪さん達に見られちゃって…。」


月夜「大変やったね…。なら一緒に探すの手伝ってあげるで?」


ゆきおんな「え、月夜ちゃん…いいの…?」


月夜「ウチは迷惑やとは思ってないよ。それほど大事にしてるもんなら手伝いたくなるんね。」


月夜から救われた言葉に、ゆきおんなは目に希望を輝かせた。


『頼れる姉御』のような眼差しを向ける。


月夜「じゃあ、まだ来た道で行ってないのどこか覚えとる?」


ゆきおんな「えっと…、温泉がまだ行ってなかった気がする…。」


月夜「(寒い系妖怪なのに、温泉…?あ、水風呂とか?)」


寒い系妖怪であるゆきおんなが、何故温泉に行くのかは疑問に感じるが


直ぐ近くの団々坂に銭湯があったので、ゆきおんなと二人で銭湯に向かうこととなった。

花魁 2−5→←花魁 2−3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.7/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ , 固定設定   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2  
作成日時:2023年2月8日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。