花魁 2ー18 過去3 ページ21
『梅』から『月夜』になった少女。
そして月夜が最初に衝撃を受けた事が起きた。
遊郭に入れば直ぐに働くというわけではなく
当主と女将さんの前で股を開くということだ。
これは遊女としての品定めで『
月夜は何故股を開くのか訳が分からず困惑しても、女将さんが厳しい顔つきで無理矢理こじ開けてきた。
そして、当主が『上品』か『下品』を見極める。
大人達に見られたくない部分を見られて、怖くて嫌だと抵抗しても、子供の力じゃ大人の力には抗えない。
普段泣かない月夜が、この日初めて羞恥心と恐怖で泣いてしまったくらいだ。
その結果、月夜が『上品』だということが判明されることとなる。
背中まで伸ばしていた黒い髪はばっさり切られ、何時しか耳の位置に変わる髪型。
まず初めに、雑用や文学、芸を学習する『禿』となった。
禿は、特定の遊女の世話をしたり遊女から仕来りを知る立場でもある。
勿論、月夜にも格上の遊女がいた。
「お前さんが月夜なのかい、顔をよう見せなんし。」
声の主は月夜に興味を持つ遊女、夕霧という女だった。
夕霧は、夕の空の様な橙色の瞳、そして白粉で塗りつぶされた白い肌。
一目見ただけでも、美しいと声が漏れてしまうほどの美女だ。
夕霧「へえ、中々顔立ちのええ子やないか。気にいるよ。」
月夜「ウチ、両親の為に頑張って花魁になりたいんです。」
夕霧「おいおい、標準語やと思ってるかもしれへんけど訛が出とるで。此処は男が夢を見る場所、言葉遣いから気を付けとき。」
月夜「…はい。」
月夜はまだ標準語に慣れていない、訛無しで話すのなんて相当な時間がかかるだろう。
でも夕霧のような花魁がいるということは
自分が恥ずかしいと感じる事も、皆がしている事だと悟ってしまう。
月夜は初めて、自分に師匠の様な人が出来て厳しい反面、嬉しいと感じてしまう自分がいるようだ。
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年2月8日 9時