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花魁 2−3 ページ3

月夜「はあ〜♡楽しみや〜♡」


人間の頃から裕福な家庭に生まれたわけではなかったので


月夜にとっては食事も楽しみになっていた。


自宅のマンションまで帰ろうとした矢先


「テメエふざけんじゃねえよ!!」


月夜「ん?」


横の路地裏の方から、何人ものの柄の悪い男の声がした


だが、よく聞いてみると『グスッ…』と女の子がすすり泣いている声も同時に聞こえる。


月夜「(男が数人で女の子に寄ってたかるとは最低やな。)」


月夜はコロッケの入ったビニール袋を路地裏近くの壁に置くと、声のしたところに向かった。








「お前ぇ、誰の私有地に勝手に入ってんだよ!」


「ひっぐ…ごめんなさっ…」


「ガキだからといって、許せるとでも思ってんのかァ??」


声のしたところには、いかにも昭和を連想するようなリーゼントの髪型をした妖怪二体と


青い着物を着た小さい女の子がいた。


女の子は、見た目的にもまだ妖怪としてはまだ幼い。


月夜はこの光景を見過ごすわけにもいかなかった。


奴らは口だけで言ってるが、エスカレートすると女の子に殴っても可笑しくないだろう。


月夜は自身の妖気を開放し、元の姿に戻り、奴らのところに移動する。


月夜「ちょっと、そこのあんさん。」


「あ”あ”!?」


「なんだよテメエ!」


二体の妖怪は月夜を睨んでいるが、ふと女の子の方に目をやると


女の子は恐怖で多量の涙を流していた。


月夜「この子はまだ幼いのに、そこまで怒らなくてもええやないか。」


「いい訳ねえだろ!!」


「此奴が俺らの私有地に勝手に入って来たのが悪いだろ!?」


月夜「ふーん…」


二体の妖怪たちのでたらめな言い訳に、月夜は更に冷酷な目で見つめる。


月夜「何があったかどうか知らんけど、雑な言い訳に女の子に暴言やなんて






『お前ら』ウチに殺されたいんか…?」


「「!!」」


女の子「(え…?)」


月夜は女の子には見えない死角で二体の妖怪達を睨む。


睨む月夜に妖怪達は先程の様子とは打って変わっていた。


「(な、なんだよ此奴…。普通の妖怪達とはオーラが違え…!)」


月夜「…いい加減お前らがさっさと出ていくんやな






調子乗るんじゃないよクソガキ共。」


「ひ、ひいっ!!!」


「お、おい行こうぜ!!」


やはり、月夜の怒る姿には、どの妖怪にも効くのだろう


恐怖に怯えた二体の妖怪達はその場から命乞いをするかのように逃げていった。


月夜は、まだ恐怖に震えている女の子に優しい声で話しかける。

花魁 2−4→←花魁 2−2



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作品ジャンル:アニメ
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2  
作成日時:2023年2月8日 9時

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